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脳梗塞の前兆を見逃すな!初期症状のセルフチェックのやり方は?

健康 この記事は約 8 分で読めます。

脳梗塞には代表的な前兆があり、症状に早期に気が付くことが非常に重要です。

なぜなら、脳梗塞は、発症すると約14%の人が命を落としてしまう、危険な病気だからです。

もし前兆が見られた時の対処が遅れてしまうと、

  • 後遺症が残ってしまう
  • 命を落としてしまう

ということにもつながります。

最悪の事態を招かないように、脳梗塞の症状と前兆を知っておきましょう。

 

脳梗塞にはどんな前兆があるの?

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脳梗塞には「一過性脳虚血発作」という前兆がありますが、実感した、経験したと答えているのは、患者の4分の1程度しかいません

実際に、前兆がない場合もありますが、気が付かなかった人もいます。

前兆の発作は、多くの場合は15~30分、長くても24時間で消えてしまうため、気が付きにくいにくいのです。

◯発作後は特に注意して

一過性の症状のため、それほど問題にしないこともよくありますが、一度発作が起こると脳梗塞の可能性は高くなります。

前兆の発作が起こった人のおよそ20%は、3か月以内に脳梗塞を発症します。

中には、一週間以内に発症するケースもあります。

前兆は、脳梗塞を予防する最後のタイミングですので、見逃さないことがとても大切です。

それでは、実際に脳梗塞の前兆の様々なパターンをご紹介します。

◯体調の変化、手足、運動機能の異変

自覚症状としても感じやすいのは、めまいや頭痛、足や手の違和感です。

  • 片方の手足がしびれて、力が入らない
  • 急に手の力が抜けて、持っていたものを落とす
  • 頭痛、めまい
  • ふらふらして、真っ直ぐに歩けない
  • 力はあるのに、歩くこと、立っておくことができない
  • 思ったように字が書けない
  • 顔の片側がしびれて、ゆがむ
  • 口を上手く閉じることができない

◯目、視覚の違和感

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脳梗塞の前兆は、目にも表れます。

目の疲れだと勘違いすることもあるので、うっかり見落とすことがよくあります。

  • 物が二重、三重に見える
  • 片側の目だけ、カーテンがかかったようになり、一時的に見えなくなる
  • 片側のものに気が付かず、ものにぶつかる
  • 視野が一部分だけ欠ける、狭くなる
  • 焦点があわない

この、前兆の中で、片側の目だけにカーテンがかかったようになる症状を「一過性黒内障」といい、特に注意が必要です。

「一過性黒内障」は、強い動脈硬化が起こっていて、血栓が剥がれて、目の動脈に流れてくるために起こります。

10分以内に症状は回復するので、今すぐに病院に行く必要はありませんし、病院につく頃には症状はなくなっていることがほとんどです。

でも、脳梗塞の典型的な症状になるので、一度、病院を受診し、医師の診断を受けてください。

◯言語活動に症状がでる

  • 言いたいのに、言葉が出ない、「物忘れ」に似た症状が増える
  • ろれつが回らない
  • 口の動きが上手くいかない
  • 言い間違え、意味の分からない言葉がでる

◯理解力が下がる

  • 人の言っていることの意味が分からない、理解ができない
  • 文章を読んでも理解することができない

前兆が起こってもすべての人が脳梗塞になるわけではありません。

でも、脳梗塞が起こってしまうと、脳の細胞は壊死を始め、ダメージが大きくなり、後遺症ものこりやすくなります。

前兆にいち早く気が付くことが必要なのです。

本人だけでなく、周りも異変に気が付いたら、教えてあげると、脳梗塞が予防できますね。

明らかな脳梗塞の前兆がなくても、注意すべきポイントがある!

脳梗塞の前兆の「一過性脳虚血発作」があれば、脳梗塞を疑うことができます。

しかし「一過性脳虚血発作」がなくても、脳梗塞の前兆として、何らかの症状が出る場合があります

それらの症状を見逃さないことが、脳梗塞を重症化させない対策になります。

下のような症状も、脳梗塞の前兆となります。

少しでも、あてはまることがある場合は、念のため病院を受診してください。

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◯体調の変化、手足の異変、不自由の症状がでる

  • 突然、原因不明の頭痛、肩こりが起こる
  • 1日中、耳鳴り、めまいがある
  • 急な動悸、息切れが増える
  • 痰が絡みやすくなり、むせることが多い
  • 手足のしびれがよく起こる
  • 段差がないのに、つまずく、こける、足が引っかかる
  • 指先が上手く動かなくなる
  • 以前に比べて、字が下手になった
  • まれに、顔や口がしびれる

◯目の異変

  • まれに、視野が急に狭くなる、掛ける
  • 物が二重に見えることがある

◯理解力、記憶力の低下

  • 相手が早口で話されると、理解ができない
  • とっさに、簡単な計算ができない
  • 記憶が飛ぶ
  • 物忘れが増える
  • 一瞬意識が飛ぶことがある

◯言語活動に症状がでる

  • ろれつが回らなくなる
  • 声が上手く出ず、かすれる
  • 大きな声で話すと、息切れがする

◯食事の時に異変を感じる

  • 食べ物、飲み物が飲み込みにくい
  • 食べよう、飲もうとするとむせる、咳込む

◯精神的に不安定になる

  • 急に気分がふさぎ、うつ状態になる
  • 小さなことでも泣き出す
  • 急に大声を出して笑いだすことがある

脳梗塞の初期症状をセルフチェックで確認しよう

脳梗塞の前兆には様々なものがあるので、本当に脳梗塞なのか、判断が難しいこともあります。

脳梗塞のセルフチェックができる方法「FASチェック」というものがあるので、確認してみましょう。

一つでも当てはまる場合は、すぐに病院に行くか、救急車を呼ぶ必要がある可能性もあります。

◯FACE:顔の麻痺の確認

「いー」と言いながら、口角をあげます。

どちらかの口角が上がっていない場合は、脳梗塞の前兆がある疑いがあります。

◯ARM:腕の麻痺

手のひらを上側にして、腕を真っ直ぐに伸ばし、両肩の高さまで上げます。

目をつぶったまま、約1分間、その状態が保てるか確認します。

どちらかの腕が下がっていたら、疑いありです。

◯SPEECH:言葉の異常

短い文章を使って確認します。

よく使われる文章が、「太郎が花子にりんごをあげた」です。

この文章を言ってもらい、

  • ろれつが回らない
  • 詰まる
  • 内容がおかしい

という時は、注意が必要です。

すぐに救急車を呼ぶのは大げさだとしても、診療時間内なら迷わず病院に行ってください。

それほど、脳梗塞の治療、予防は時間との戦いなのです。

脳梗塞になった症状とは

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脳梗塞は、脳の血管が狭くなりつかえて塞がってしまうため、脳に酸素に届かず脳の組織が部分的に死んでしまう病気です。

脳は死んでしまうと溶けてしまい、脳の機能がかなり落ちてしまいます。

そのため、回復がとても難しく、回復しても介護や助けがなければ生活ができないケースが多いです。

症状は、脳が壊死した部分によって違ってきます。

◯麻痺の症状が一番多い

脳梗塞の症状として、最も特徴的なのは麻痺です。

多くは片側の足、手などに麻痺が現れ、

  • 上手に歩いたり
  • 握ったり
  • 書いたり

することができなくなります。

顔の半分に力が入らず、ゆがんだままになることもあります。

視覚、触覚などの感覚も麻痺してしまうため、視野が半分になってしまいます。

◯話すことが難しくなる

感覚が麻痺するだけでなく、今まで出来ていたことができなくなります。

その代表的なものが、話すことです。

言葉がスムーズに出てこなくなり、短く簡単な文章でも詰まってしまいます。

◯意識障害

記憶、認識の機能が低下します。

例えば、文字を見ても、それが何を示すか理解が難しくなります。

知人の顔を忘れたり、なかなか思い出せなかったり、認識できなくなります。

◯仕事を続けるのは大変

脳梗塞は7割程度の人が、身の回りのことは自分でできるようになります。

しかし、仕事を持っていた人が前の職場に復帰するのはとても大変で、時間もかかります。

介護や、助けが必要な場合もあるので、本人だけでなく、家族や周囲の生活に大きく影響を与えることも問題になる、怖い病気です。

まとめ

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脳梗塞で、

  • 顔面麻痺
  • 言語障害
  • 認識障害

などの最悪の事態を避けるようにするためには、どんな小さな前兆でも見逃さないことです。

何らかの前兆があったとしても、脳梗塞だと疑わない、また、そう思いたくない場合もあるかもしれません。

でも、脳梗塞は患者自身の生活だけでなく、家族や周囲の人の生活も大きく変えてしまう、危険な病気です。

前兆があった時には、脳梗塞が進行している可能性があり、脳梗塞は止まることはありません。

一刻を争うので、迷わず病院へ行ってくださいね。

◯脳梗塞の検査について詳しく!

【保存版】脳梗塞の検査は何科で受ける?料金も知りたい!

脳梗塞の検査について、あらかじめ知っておくべき事柄をまとめました。

迷っている内に症状が悪化することないよう、事前に確認しておいてください。

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