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青魚アレルギーの症状は?注意が必要なケースもある!

健康 この記事は約 5 分で読めます。

サバやサンマ、アジなどの青魚

日本ではとてもポピュラーなお魚ばかりですし、食卓に並ぶことも多いですよね。

また一方で、「サバにあたったことがある」とか「青魚アレルギーだから」という話もよく聞きます。

一般的に、アレルギーの症状は子供の頃に現れやすい、というイメージがあります。

しかし魚のアレルギーの場合、成人してから発症することもあり、むしろその割合は高くなると言われています。

今回は、青魚アレルギーになると具体的にどんな症状が出るのか、出てしまった時の対処法や注意点などをまとめました。

青魚のアレルギー症状とは

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青魚に含まれるタンパク質の一種がアレルゲンとなって、アレルギー症状が現れることがあります。

青魚を食べた時に出るアレルギー症状としては、以下のものがあります。

  • 蕁麻疹顔の赤み目の充血
  • まぶたの腫れ
  • ゼイゼイ、ヒューヒューといった咳や喘鳴
  • 湿疹
  • 腹痛
  • 嘔吐
またひどい時には、アナフィラキシーショックを起こし重篤な症状となってしまうこともあるので、注意が必要です。

まずは原因となるアレルゲンを特定する

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魚を食べて、アレルギー症状が出た場合、「どんな魚を食べた時にどんな症状が出るのか」を詳しく記録しておくことが重要です。

その後、病院でアレルギー検査を受けて、どの魚に反応してアレルギーを起こしたのか、アレルゲンを特定しておきましょう。

魚(青魚)アレルギー体質の場合、1種類の魚だけでなく、他の魚でもアレルギー症状を起こすことがあります。

◯青魚の種類は?

なお、背中が青い魚のことを総称して「青魚」と呼ぶことが多いですが、実は学術的には青魚という分類はありません。

よって、どの魚が青魚なのか、という線引きは厳密にはないのですが、一般的に以下のような魚が青魚として知られています。

  • サンマ
  • アジ
  • サバ
  • イワシ
  • カツオ
  • マグロ

魚アレルギーの治療法

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では、魚アレルギーはどのように克服したらよいのでしょうか。

何よりの予防法としては、アレルギーの原因となる魚を避け、食べないことが一番の方法です。

そのためにも、自分がどの魚に反応するのかを特定し、食べられる魚と食べられない魚を把握しておくことが重要です。

また魚を食べないと不足してしまいがちな栄養素は、以下の食材などで補っていきましょう。

  • シソの実油
  • エゴマ油
  • しいたけ

なお、サプリメントでもアレルギー症状を起こしてしまう可能性があります。

まずはサンプルや試供品などで事前に確認してから取り入れることをお勧めします。

勘違いされやすい「ヒスタミン食中毒」

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サバなどの青魚を食べて、あたったことがある、蕁麻疹が出たことがある、といった話をよく聞きます。

しかし、アレルギー検査を受けても陰性であることが多いそうです。

これは「アレルギー様食中毒」とも呼ばれる、「ヒスタミン食中毒」を起こしていることがほとんどで、実際のところ、サバなど特定の魚でのアレルギーは少ないとされています。

◯ヒスタミン食中毒とは?

ヒスタミンが多量に蓄積されたサバなどの青魚を食べると、食後30分~3時間ぐらいの間に蕁麻疹吐き気顔の赤み腹痛など、アレルギー反応と似た症状が出ることを言います。

これは、アレルギーの免疫反応とは異なり、その時の体調や摂取したヒスタミンの量などに左右されるため、誰にでも起こる可能性があります。

青魚だけでなく、サワラやカツオ、ブリ、カジキなど赤身の魚でも起こることがあり、特に夏の暑い時期に注意が必要です。

2,3種類の症状が同時に現れることが多く、個人差がありますが、大体1日安静にすれば症状は回復します。

◯ヒスタミンが発生する原因

サバ、サンマ、カツオ、イワシなどの魚には、ヒスチジンというアミノ酸が多く含まれています。

これらの魚を室温で放置していると、ヒスチジンをヒスタミンに変える細菌(ヒスタミン生成菌)が増殖するため、食中毒の原因となるヒスタミンも増えてしまうのです。

個人差がありますが、一般的には500μg/g以上のヒスタミンを摂取すると、食中毒が起こるとされています。

◯ヒスタミンは加熱しても減らない

一般に食中毒は、加熱処理をすれば防げるイメージがありますが、ヒスタミンは一度発生すると、加熱しても減ることはありません

また味や臭いがほとんど変わらないため気付くのが難しく、塩揉みや、酢でしめたりしても、あまり効果はありません。

ヒスタミン中毒を予防するには?

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予防には、とにかくヒスタミンを増やさないようにすることが重要です。

ヒスタミンを作るヒスタミン生成菌は、20~40°Cで活性化するため、10°C以下を目安に冷蔵保存することが鉄則です。

その他、以下のことを守るようにしましょう。

  • 購入後はすぐに冷蔵保存する
  • 冷凍鮮度が落ちたら、食べない(早めに食べる)
  • 口にした時に、ピリピリする感じがしたらやめる

なお、ヒスタミン食中毒は、魚だけでなく、鶏肉やハム、チェダーチーズなどが原因でなった海外の事例もありますので、注意しましょう。

まとめ

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自分はサバアレルギーだ、と思っていても、サバを食べてもアレルギー反応が起こることと起こらないことがある場合、アレルギーではなく、食中毒の可能性があります。

また食中毒は、誰でも起こる可能性がありますので、ヒスチジンを多く含む食材を扱うときは、充分に注意したいですね。

自分の体質や症状を正しく把握し、食材の扱いには注意して、安心な食生活を送るようにしましょう!

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