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いくらとウニのプリン体!量は多いの?少ないの?

料理 この記事は約 5 分で読めます。

いくらやウニって、プリン体が気になってつい我慢してしまうことってありますよね。

でも実は、心配するほどプリン体が多くないと知ってましたか?

いくらやウニよりも、煮干しや鰹節のほうがよっぽどプリン体が多く含まれているんです。

さらに、痛風の場合はプリン体以外にも気をつけないといけない成分もあります。

  • いくら
  • ウニ
  • その他の要注意の食べ物

について、順番にお伝えしますので、参考にしてくださいね。

いくらとウニのプリン体の量

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いくらとウニの100グラム当たりプリン体の量は以下のとおりです。

  • いくら…3.7ミリグラム
  • ウニ…137.3ミリグラム

痛風患者の生活指導ガイドラインによると、プリン体の一日の摂取限度は400ミリグラムと言われています。

これを基準に見てみると、ウニのプリン体は多い部類には入りそうですが、最も多いとも言いがたい量です。

いくらに関して言えば、プリン体の量はとても少ないですよね。

それでは、もう少し、細かく見ていきましょう。

◯いくらの問題点はプリン体ではなかった

  • 味付け
  • 高級食材
  • コレステロールが高い

というイメージからか、いくらはプリン体が多いと思われがちですが、実はとっても少ないです。

(現実にはなかなかありませんが)たとえ、いくらを山盛りいっぱい食べても、プリン体の量は問題にはなりません。

たとえば、一般的ないくら軍艦巻きに約20グラム使われます。

そうすると、プリン体の量は一貫でわずか約8.7ミリグラムになりますので、プリン体の量は大したことないのです。

それよりも、いくらで気を付けるべきことは、コレステロール値や味付けのために塩分が多いことです。

プリン体が少ないからといって、たくさん食べても大丈夫というわけではありませんよ。

◯ウニのプリン体はやや多め

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いくらと比べると、ウニのプリン体は、やや多めです。

いくらと比べると37倍にもなります。

さらに、プリン体の量だけではなく、ウニに関してはもう一つ注意しなければいけない点があります。

それはウニが、ほぼ卵巣や精巣でできているということです。

精巣や卵巣は、新しい命を作る器官のため、たくさんの細胞核があります。

そして、その細胞核を食べ物として摂り入れた際に、細胞核が分解されるときに大量の尿酸を作り出すのが大きな問題になります。

この大量の尿酸が痛風などの原因になるからです。

他のプリン体を含む食べ物よりも、食べ過ぎには注意が必要だと覚えておきましょう。

◯心配しすぎる必要はありません

ウニの軍艦巻きに使われるウニは、約20グラムです。

一皿食べたからと言って、それほど気にすることはないですし、ウニを頻繁に食べたり、一度に大量のウニを食べたりする機会はありませんよね。

現実問題として、そこまで気にする必要はないでしょう。

いくらとウニはプリン体が高いと誤解された理由

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ここまで見てみると、特にいくらはプリン体が少ない食品なので、贅沢品=プリン体が高いのイメージはあてはまりませんよね。

もちろん、白子やフォアグラなど、贅沢品=プリン体が当てはまるものもありますが、すべてではないのです。

このイメージは多くは誤解です。

◯誤解が生まれたのはなぜ?

50〜60年前、高度経済成長の前は、日本の食事は質素でカロリーも低いため、尿酸値が高くなったり、痛風になったりする人はあまりいませんでした。

しかし、経済の成長とともに、食事事情が変化し、高カロリーのものを食べる機会が増えました。

結果的に痛風患者が多くなり、贅沢品=プリン体という、誤ったイメージが定着してしまったのです。

それでは、どんな食品にプリン体が多く含まれているのでしょうか。

代表的な食べ物をまとめてみました。

  • 煮干し 746.1mg
  • 鰹節 493.3mg、
  • エビ 273.2mg
  • マイワシ 210.4mg
  • カツオ 211.4mg
  • 白子 305.5mg
  • サンマの干物 208.8mg
  • イワシの干物 305.7mg
  • アジの干物 245.8mg
  • 干しエビ 225.7mg
  • 干し椎茸 379.5mg
  • 鶏レバー 312.2mg
  • 豚レバー 284.8mg
  • 牛レバー 219.8mg

乾燥によって細胞がぎゅっと濃縮されているため、乾物のプリン体はとても高いです。

乾物を直接食べることはないのですが、日本人はみそ汁や煮物で出汁をとるので、気が付かないうちにプリン体をとっています。

プリン体は多めですが、出汁にはほかの有効な栄養素も含まれているので、それだけを気にするのではなく、バランスが大切です。

野菜や海藻類などのミネラル分なども一緒にとるようにしてくださいね。

ちなみに、お寿司のネタとなる魚介類はどうでしょうか。

一貫あたりのプリン体の量は下記の通りです。

  • カツオ 25.7mg
  • サーモン 23.7mg
  • マアジ 21.7mg
  • マグロ 19.7mg
  • サンマ 20.7mg
  • イカ 20.7mg
  • タコ 18.7mg
  • ウニ 17.7mg
  • マダイ 17.7mg
  • エンガワ 17.7mg 
  • ハマチ 16.7mg
  • いくら 8.7mg

 

まとめ

お寿司を食べる時はいくらとウニはプリン体が多いと思って心配しながら食べていた、という方もいると思います。

プリン体の量はそうでもありませんので、過度な不安はしなくても大丈夫です。

でも、プリン体以外にも塩分や細胞核などいろんな要因がありますので、食べ過ぎには注意してくださいね。

そして、イメージだけで食べ物を選んでいると、好きなものをムダに我慢することにもなるのでストレスが貯まるだけです。

医師のアドバイスも参考にしつつ、美味しい食事を楽しみながら健康的な食生活を整えましょうね。

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