子供が「幼稚園に行きたくない!」と言って泣き出した時、上手に解決できていない親は意外に多いものです。
そのまま置いて帰るとあきらめて泣き止むと言う人も多いですが、マイナスの感情を放っておくと将来的な人間関係にも響いてくることがあるんですよ。
幼稚園に行きたくない理由はいくつか考えられますが、理由別にどう声をかけてあげればいいか、紹介していきましょう。
子供の気持ちに向き合うことが何よりも大事なことですが、行きたくない理由さえ分かれば声かけもしやすくなりますよ!
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幼稚園に行きたくない理由5つ&声かけの仕方
子供の本音、気持ちと向き合うことができていないと、行きたくないと泣く理由を理解することはとても困難になりますよね。
幼稚園で過ごす時間の中に原因があるのか、単に親とのコミュニケーションに原因があるのか、様々なケースがあります。
でも、まずは子供の感情をありのまま受け入れてあげることが大切です。
まず最初に、子供が幼稚園に行きたくないと思うようになる、代表的な5つのきっかけと適切な対処法と具体的な声かけについて紹介していきます。
1)親離れができてない
今までいつも親と一緒にいたので、ちょっとでも親と離れると不安を感じてしまう子供がいます。
このケースは意外と多いのですが、上手に慣れさせてあげることが大切です。
◯声かけの仕方
親以外に頼れる存在、つまり好きな先生、または友達等が出来ることで親が帰っても、その先生や友達がいるので安心していられるようになります。
1度先生と相談してみましょう。
そして、
「○○先生は、とても優しい先生よ。」
「折り紙がとっても上手なの!」
と、毎日、どんなにその先生が良い人か、安心できるかをお話してあげてください。
子供にとっては、親が信頼している先生ならきっと良い先生だという印象を受けるようになるので、親がいない時間でも子供が少し安心していられます。
好きな先生を見つけると、即座に変る子供を何度も見てきました。
2)友達ができない
幼稚園に入る頃、グループで遊ぶことができる年齢になっていますが、中には引っ込み思案で友達がなかなか出来ない子供もいます。
幼稚園に行っても1人で遊ぶのがイヤだけど、グループにも入れてもらえないとなると不安を感じています。
◯声かけの仕方
一緒に遊んでいる友達がいるかどうかを尋ねてみましょう。
「今日は誰と遊んだの?」と軽く聞きます。
友達の名前があまり聞けない場合は、クラスの子供が何人か集まれる公園遊びや何かの集まりなどを開いてみましょう。
子供に好きな友達や遊んでみたい友達の名前を訊いて、幼稚園外で遊べる約束をしてみましょう。
「今度うちにお友達を呼ぼうか?」
「誰がいい?」
と聞いて、楽しいパーティの企画もいいですね。
普段あまりおしゃべりをしない子供でも、自宅に招待すると緊張がほぐれたり、本来持つ自分らしさで接することができたりなど、友達と遊ぶ楽しみで世界が広がるようになります。
3)意地悪をする子供がいる
幼稚園に行くといろんな性格の子供たちが集まっています。
クラスに1人や2人、かなり気の強い子供もいますので、ちょっとした意地悪をしたり、強い言葉を使ったりすることがあるかもしれません。
特別意地悪をする子供がいてもいなくても、普段から子供にその対処法を教えておきましょう。
小学校に上がった時にどんなタイプの子供と出会ったとしても、臆すること無く毅然とした態度が取れるようになります。
◯声かけの仕方
まず、子供に友達の誰かから意地悪をされた場合、手の平を相手に向けて「やめて!」と強くはっきりと言うように教えましょう。
「これは魔法の言葉だよ。いやならはっきり“やめて”と言おうね」
と説明しましょう。
小さな内から毅然とした態度を取る練習をさせることはとても大切で、意思表示の仕方が出来ていれば友達付き合いにおける人間関係で悩むことが少なくなります。
4)教えられていることが分からない
幼稚園でも、小学校に上がる前の準備としていろいろなことをやります。
遊びを取り入れながら、数や文字を覚えたりしますが、幼稚園の先生から教えられていることがいまいち分からなくて、それが負担となって行きたくないかもしれません。
◯声かけの仕方
まず、
「幼稚園楽しかった?」
と訊いてみましょう。
理由がはっきり分からなくても、あまり楽しそうな顔をしていなければこれも理由の1つかもしれません。
一度、幼稚園で今学んでいるものを先生に尋ねてみましょう。
そして、その内容が本当に出来るかどうか、子供に簡単にチェックしがてら、分からない所を親が家で優しく教えてあげることで解決します。
物事が分かってくるうちに自然と子供にも自信がついてきます。
5)下の子ができ、赤ちゃん返りが始まる
幼稚園に通っている子供の下に妹や弟が出来た場合、赤ちゃん返りをして、ママともっと一緒にいたいがために幼稚園に行きたがらなくなったりします。
幼稚園に置いてママが帰ろうとすると、抱きついたり泣いたりします。
例えば、お兄ちゃんやお姉ちゃんになった幼稚園児にもっと注目するようにしましょう。
◯声かけの仕方
いかに幼稚園が楽しいところなのかを、おしゃべりを通して、子供と会話してみましょう。
「今日は楽しかった?」
「誰と遊んだの?」
「お弁当おいしかった?」
「どんな絵を描いたの?」
「お外でも遊んだ?」
子供が習ってきたことに興味をもって聞いてあげましょう。
そして、
「本当に!すごいね。じゃあ、見せて」
と、子供の心がウキウキしてくるようにお話してください。
そうすることで、幼稚園に行くとママにもっとすごいことを見せてあげたいと思うようになりますので、積極的に行けるようになります。
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「幼稚園に行きたくない!」を放っておくとどうなる?
幼稚園に行きたくない子供について、放っておけば、そのまま改善する場合もあります。たとえば、「親離れ」などの一過性のものは、時間がたてば解決しますね。
しかし、親の助けが必要なこともありますよ。
「意地悪をされている」「教えられていることが理解できない」「赤ちゃん返り」「友達ができない」などの場合は、子供の感情をしっかりケアしてあげたいですね。
幼稚園児の時期にできた考え方のくせは、大きくなってもそのパターンが残ることがあります。
例えば、意地悪をされている場合に、その意地悪のパターンがそのまま、本人に身についてしまうことがあるのです。
そうすると、小学校に入学した後も何度か同じ状況を繰り返してしまう可能性もありますので、そのまま放っておかないようにしましょう。
幼稚園児の本音を引き出す3つのポイント
3、4歳だとまだ言葉ではっきり表現するのはむずかしい年齢です。では、子供から幼稚園に行きたくない理由を聞き出すには、どのような工夫が必要でしょうか。
親子といっても他人ですから、感情と向き合ってあげることが大切です。次の点を注意して、お話を聞いてみましょう。
1)質問攻めにしない
子供が感情的になっている時に、「どうして、どうして」と問い詰めることは避けましょう。
2)くつろいだ環境で訊く
子供が楽しく、くつろいでいる時がチャンスです。
公園のような子供が好きな場所に連れて行って、何か手がかりを聞き出すのも手です。
3)具体的な質問を投げかける
子供とたくさんおしゃべりをしていると、何かヒントを見つかります。
その時は、
「今日は幼稚園でお絵かきした?」
のように、幼稚園の様子を具体的な質問で、さりげなく聞きましょう。
「幼稚園で何をしたの?」
という質問よりも答えやすいので、いろいろお話してくれるきっかけが作りやすいです。
子供の体験に興味をもって、たくさんお話しを聞いてあげたいですね。
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まとめ
泣いている子供を無理やり置いて帰るのは、親にとっても辛いですが、子供にとってはもっと辛いことかもしれません。
心理的な問題ですから、一朝一夕に解決!とはならないことも多いです。
しかし、そのまま放っておくと辛い思い出を残してしまうことになり、何らかのトラウマを将来的に引きずってしまう可能性もあります。
幼稚園児がいったいどんな理由で行きたくないのか、まずは親が同じ目線で向き合ってあげることが大切です。
そして、ちょっとした変化に気付くためにも普段から子供とよくコミュニケーションを取って、具体的な声かけを工夫してみることをお勧めします。
幼稚園で友達ができない時はどう声かけるべき?
お友達ができると楽しい幼稚園も、引っ込み思案の子にとって、お友達作りが1つの壁になることがありますよね。
子供の目線に立ってどうアドバイスするのがいいか、頭を整理してみましょう。
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