アブラボウズという大きな深海魚を食べ過ぎると下痢になると言われますよね。
しかし、食べ方に気をつければ美味しくいただくことができます。
美味しいからと言って食べ方を間違えてしまうと、そのあぶらのため下痢になるので注意が必要です。
今回は、あまり知られていないアブラボウズについて、下痢をしてしまう理由や、正しい食べ方についてご紹介します。
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アブラボウズを食べると下痢になるのはなぜ?
◯アブラボウズを食べると下痢になる原因
脂がのっていて美味しいアブラボウズ。
しかし、食べ過ぎるとこの脂が原因で下痢をしてしまいます。
アブラボウズの脂は、40%が「グリセリド」という脂質、中性脂肪です。
脂質の分解酵素が少ない人は、消化ができずお腹が痛くなって下痢を起こします。
地方自治体の中には、刺身なら一食につき60グラム、焼き魚なら120グラム以上食べないようにすすめるほどです。
実際に食べてみると、刺身なら2〜3切れで十分なほど脂が強いです。
脂には毒があるわけではないのですが、美味しいからといって食べ過ぎて下痢にならないように注意が必要です。
漁師やアブラボウズを好んで食べる人の間では、「食べるにはおむつが必要」といわれています。
覚悟して食べるほど、美味しい脂がのっているんですね。
◯もし、下痢をしてしまったら、どう対処する?
アブラボウズを食べて下痢になると、大変なことになります。
下痢と言うより、知らないうちに下着が油まみれと言う状態に…
こうなると、何とかして早く治したいと思いますが、下痢止めなどの薬を飲んでもそれほど効果は期待できません。
とりあえず、取り過ぎた脂が体の外に出るまで、下痢に耐えるしかありません。
ただし、下痢の時に、注意したいのが「脱水症状」です。
下痢の症状が酷いと、体から大量の水分が失われ、最悪の場合、意識障害を起こすこともあります。
下痢の時に、水分を補給し続けることはとても難しいことですが、症状が落ち着いたら、少量ずつ水分を補給するようにしてください。
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アブラボウズの食べ方は?
もちろん、下痢の可能性を考えて食べ過ぎは絶対によくありません。
まず、アブラボウズは大きな魚なので、釣り上げてから、肝臓などの内臓を取り除き、2〜3日寝かせてからが食べごろです。
食べ方としては
- 刺身
- しゃぶしゃぶ
- 煮つけ
- みそ漬け
などがあります。
いずれにせよ、脂が多いので、出てきた脂は取り除きながら調理するのがポイントです。
しゃぶしゃぶにすると、すぐに出しが脂でぎらぎらした感じになります。
よりさっぱり食べるためには、大根おろしや、おろししょうがと一緒に食べるのがおすすめです。
食べやすくなるだけでなく、消化も助けてくれます。
さっぱりした口当たりだからと言って、ペロッと食べ過ぎないように注意してくださいね。
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アブラボウズについてもっと詳しく
アブラボウズは、伊豆大島や中部カリフォルニアなどに生息していて、体長1.5メートル以上、体重は100キロもあるギンダラ科の大きな深海魚です。
アブラという名前の通り、大量の脂を含み、地域によっては「アブラメ、アブラボウ(アブラボ)」とも呼ばれます。
味は全く違いますが、脂がのっているため、超高級魚の「クエ」の代用として使われ、偽装に使う業者もいます。
代用魚として食べられることもありますが、市場には出回ることはほとんどありません。
一般の人が購入できるのは、神奈川県小田原市と静岡県沼津市ぐらいです。
脂がのった魚が好みだと、脂の甘みを楽しむために、アブラボウズをあえて食べる人も多くいます。
まとめ
下痢をする覚悟をしてまで、食べたい人がいるアブラボウズ。
脂に毒があるわけではないので、量を守って食べる必要があります。
市場で見かけることはほとんどないので、もし食べる機会があるなら貴重な体験と言えそうですね。
ただし、美味しいのでつい食べ過ぎて下痢ということがないようにしてくださいね。
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