新盆の読み方は「しんぼん」という人もいれば、「あらぼん」という人もいます。
一体どれが正しい読み方なのか、と思いますよね。
また、お盆の直前の時期に亡くなった場合は「新盆」とならないなど、少しややこしい決まりがあります。
通常のお盆との違いもありますので、新盆の正しい理解について、この機会に整理しておきましょう。
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新盆、初盆の読み方!
新盆は、「にいぼん」「あらぼん」または、「しんぼん」などと、いくつかの読み方があります。
これは地域によるのですが、「にいぼん」と読むのが多数派で、辞書でも「にいぼん」と書かれてあります。
「しんぼん」「あらぼん」は少数派になります。
◯地域別の読み方
北関東で「あらぼん」と呼ばれたり、千葉県や長野県では「しんぼん」と呼ばれる地域があります。
九州など西の方では、初盆「はつぼん」と呼ぶことが多いようです。山陰地方でも同様です。
中部や関西では「にいぼん」も「はつぼん」も人によって両方使われます。
さらに、茨城県では、入盆「にゅうぼん」と呼ぶ地域があります。
お盆の時期はいつから?
お盆の時期は、全国的には8月13日から4日間かけて行われることが多いですね。
ただ、関東地方の一部では7月15日に行われることもあります。
また、本来は旧暦の日付でお盆の時期が定められていましたが、現在は新暦のお盆休みに合わせて行われることが多いです。
ご先祖様をお迎えするイベントですから、仕事が休みの祝日で、家族や親戚が揃いやすい日に行うようになっています。
ちなみに、お盆の最初に日は「迎え盆」、最後の日を「送り盆」と呼ばれています。
◯新盆と普通のお盆の違い
新盆とは、亡くなられてから49日を過ぎて初めて迎えるお盆のことです。
しかし、もし亡くなられてから49日過ぎる前にお盆を迎えてしまう場合は、新盆は翌年となります。
例えば、7月上旬に亡くなった場合は、49日を過ぎる前にお盆が来てしまいますので、その場合は、よく年のお盆に新盆を迎えることになります。
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新盆を迎える準備
新盆は、亡くなった方の霊が初めて戻ってくるお盆になります。そのため、特別な気持ちをもって、故人を迎える法要をする家庭が多いです。
一般的に、次のように法要の準備をされるといいでしょう。
1)家族や知人への連絡
家族や親戚の他、故人が生前特に親しくしていた友人などを呼んで、一緒に供養をします。
日時が決まったら、だいたい1ヶ月くらい前から発送できるようにお知らせしましょう。
2)僧呂の予約
読経をお願いする僧呂の予約をしますが、時期的に混み合うことが予想されるので、早めに連絡をしてください。
・僧呂に渡す金封
一般的に僧呂には、読経の後に「お布施」と呼ばれる金封を渡します。また、遠方から来られる場合は、「お車代」も包むのが常識です。
・お布施の金額の相場
一般のお盆では、5,000円~10,000円が相場となりますが、新盆の場合は、10,000円~30,000円程度が目安となります。
また、お布施をお渡しする際は、市販の白い封筒を使いますが、表側は何も書かず、裏側に名前や住所を記載しておきます。
・お車代の相場
5,000円~10,000円程度が目安です。
3)法要の料理の準備
家庭でお料理の準備をする場合もありますが、料理の用意は、仕出し弁当を予約しておくのもいいでしょう。
金額はかかりますが、用意をする負担は大幅に軽減されますね。
4)お返しの品を用意しておく
法要に来ていただいた方へのお返しとして、「志」ののしをつけた品物も用意しておくといいでしょう。
お返しの品には、タオル、お茶、菓子折りなどが一般的ですが、相場は500円~1,000円程度の商品です。
5)仏壇に飾るもの
盆提灯を軒先に飾り、灯明、線香、生花、果物等、仏壇にはお供えものも用意しておきましょう。
盆提灯について
特に盆提灯は、故人が戻ってきた際に迷わないようにと言う意味で、目印として軒先に提灯を飾っておきます。
最近では「御提灯代」として現金で渡し、それを使って遺族が提灯を購入することも多いです。
6)新盆の服装
服装に関しては、法要を営む家族も招かれた方は、喪服でなくても、地味めの服装をされていれば問題ありません。
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まとめ
新盆の読み方は地域によって違いますし、そもそも初盆や入盆と呼ばれる地域もあります。
地域性によって違いがある場合は、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。もし間違ってもそんな大きな恥にはなりません。
初めて迎える故人へのおもてなしの気持ちは、どれも同じですからね。
迎える側にとっては、通常のお盆と違って、特別に法要の準備がいろいろとあります。
49日と、特に日にちがあらかじめわかっていますので、それに沿って早めに準備を進めておきましょう。
初めて迎える故人との特別な再会にむけて、心のこもったおもてなしをしてあげたいですね。
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