せっかく作ったのに、シフォンケーキが膨らまないまま失敗作となると、とっても残念ですよね。
シフォンケーキの美味しさの秘密は、何と言ってもしっかりと膨らんでいるフワフワの生地ですから。
でも、ちょっとしたコツをつかめば、シフォンケーキはしっかりと膨らむんですよ。
シフォンケーキが膨らまない原因を知って、おいしいシフォンケーキを作りましょう。
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シフォンケーキが膨らまない原因と注意点5つ
シフォンケーキの、フワフワの秘密は卵白をしっかり泡立てたメレンゲです。
膨らまない原因は、メレンゲ作りに失敗した場合がほとんどです。
メレンゲをしっかり作れば、80~90%の確率でしっかり膨らみ、シフォンケーキは成功します。
きれいなメレンゲを作るコツをご紹介します。
1)ボウル、泡だて器、ミキサーのハネをきれいにしておく
まず、泡立てる前に、道具に油分、汚れ、水分が付いていないかチェックし、きれいな道具を使います。
道具が汚れていると、しっかりとしたメレンゲができず、ベチャっとした感じになり、ケーキも膨らみません。
シフォンケーキを作る時には、メレンゲを作ったり、卵黄を乳化させたりする作業もあり、ミキサーを使う工程がいくつかあります。
卵黄を先に乳化させると、ミキサーのハネを洗うのに少し手間がかかります。
メレンゲは洗うとすぐにきれいになるので、最初に卵白の泡立てをすれば、ミキサーを洗う手間を減らすことができます。
2)短時間で泡立て、砂糖は3回に分けて入れる
時間をかけて、メレンゲを作ると、水っぽくなって、シフォンケーキが膨らみません。
ハンドミキサーで一気に泡立てましょう。
砂糖は1回で全部入れるのではなく、3回に分けて入れるとキメの細かいメレンゲができます。
メレンゲを作る時に、氷水のボウルを下にあてながら泡立てると、短時間でメレンゲを作ることができます。
氷水でなくても、卵白を少し凍らせておくか、冷蔵庫で冷やしておくことでも代用できます。
- 高速のミキサーでメレンゲを作り
- 最後に、泡だて器で、メレンゲを均一にしておく
これで、キメがそろったメレンゲができ、シフォンケーキの仕上がりが、しっとり、ふんわりした食感になります。
3)メレンゲの確認をする
どれぐらいのメレンゲを作ればいいか、判断も意外と難しいものです。
泡立てすぎても、ぼそぼそしたメレンゲになり、最終的には、水のようになってしまいます。
よく、泡だて器で模様ができる程度にメレンゲを作るという説明もありますよね。
でも、おすすめなのは、メレンゲを作ったボウルをひっくり返してみる方法です。
メレンゲが落ちてこなければ、メレンゲが出来上がった証拠になります。
さらに、メレンゲが出来上がってから、他の材料と混ぜるまで少し時間がある場合は、メレンゲがしぼんでしまわないように、冷蔵庫に入れておくと安心です。
4)メレンゲを3回に分けて混ぜる
メレンゲを作るだけでなく、他の材料と混ぜるときにも、メレンゲをつぶさないように大切に混ぜていきます。
まず、メレンゲは3回に分けて混ぜます。
1回目
他の材料となじむようにするため、すこししっかり混ぜ合わせても問題ありません。
2回目
他の材料となじむように、さらに、泡をつぶさないようにやさしく、手早く混ぜます。
3回目
泡をできるだけ消さないように、さっくりと短時間で混ぜます。
このときは、メレンゲボウルに、混ぜ合わせた生地を入れると、上手に混ぜ合わせることができます。
メレンゲを3回に分けるときは、ヘラを使って、底からすくい上げるように、ボウルを回しながら混ぜると泡が消えにくくなります。
慣れている場合は、手動の泡だて器で下からすくい上げるように混ぜたほうは、均一に混ざりやすくなります。
5)フレーバー付のシフォンケーキのメレンゲ作りには注意が必要
チョコレートやオレンジ風味のシフォンケーキも美味しいですよね。
ただし、少し注意が必要です。
チョコレートを入れた生地を作る時は、チョコレートの油分がメレンゲを消しやすくしてしまうので、いつもより、1個多めの卵白でメレンゲを作ります。
同様に、オレンジなどの柑橘系を入れる場合は、柑橘類の酸が、メレンゲを消してしまいます。
メレンゲが消えてしまうのを防ぐため、果汁を一度加熱して、酵素を壊しておくことがポイントです。
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メレンゲ以外にもポイントがある
メレンゲ作り以外にも、シフォンケーキを膨らませるポイントがあります。
◯卵黄をしっかり乳化させる
シフォンケーキでは卵黄と卵白に分けてつかいます。
卵白はメレンゲにしますが、卵黄はまず、砂糖を入れてしっかり乳化させます。
乳化させることで、生地がしっかり立ち上がり、シフォンケーキが膨らみやすくなります。
乳化するには、ミキサーでもったりするまで、色は、やや白っぽく、マヨネーズぐらいの色になるまで混ぜます。
それから、水、油をそれぞれ入れるごとに乳化をさせます。
油まで入れた後に薄力粉を入れるのですが、しっかり混ぜ合わせます。
グルテンはシフォンケーキが膨らむ柱のような役割をするので、混ぜ方が少ないと、グルテンが出来上がらず、シフォンケーキが膨らみません。
しっかり混ぜ合わせると言っても、混ぜすぎて粘りが出てしまうと、おいしくないので、気を付けてくださいね。
◯オーブンの温度をあげておく
家庭用の電気オーブンでは加減が難しいことも多いのですが、オーブンをしっかり予熱して温度をあげておきます。
温度が低いまま焼き始めてしまうと、シフォンケーキの生地がなかなか立ち上がらず、膨らまず、目の詰まった生地に仕上がります。
また、焼きあがったら、型を逆さまにしたまま、冷めるまでそのままにしておきます。
完全に冷えてから型から外します。
◯シフォンケーキ型をアルミにする
ここまでのポイントを押さえていれば、シフォンケーキは、ほぼ膨らみます。
しかし、さらにしっかり膨らませたい、確実に膨らませたいなら、ケーキの型をテフロン加工や紙製からアルミ製に変えるのがおすすめです。
テフロン加工の型は、生地が剥がれやすく洗うのも楽ですが、型の表面が滑りやすいため、膨らみにくい欠点があります。
紙製のものは、プレゼントにも便利ですし、テフロン加工に比べて膨らみますが、アルミ製に比べると、膨らみが少ないです。
実際、テフロン加工、紙製、アルミ製の型で比べてみると、テフロン、髪の型も十分膨らみますが、アルミ製はびっくりするぐらい膨らみました。
何回もシフォンケーキを作るなら、アルミ製がおすすめです。
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基本を大切に、丁寧に作る
シフォンケーキなど、お菓子を作る時には、基本を大切に、丁寧な作業がケーキを膨らませるコツにもなります。
◯道具をきれいに乾燥させておく
先にもお伝えしましたが、使う道具は汚れ、油分、水分が付いていない、乾燥した状態にしておきます。
「これぐらい、平気かな?」という考えが、シフォンケーキが膨らまない原因になります。
◯材料を正確に測る
お菓子作りの場合は、目分量で材料を計量するのは絶対禁止です。
水分、油分、粉などの材料のバランスがあっているからこそ、ケーキがふんわり膨らんで、おいしく出来上がります。
作っているときに慌てないように、材料は作り始めるときにすべて計量しておくと便利ですよ。
まとめ
シフォンケーキは材料が、卵、油、水、砂糖、小麦粉など、いつでも家にあるものでできるシンプルなケーキです。
スポンジケーキに比べると、失敗もすくないので、作りやすいケーキですよね。
コツはいくつかありますが、難しいものではありません。
慣れてくれば、いろんな味のシフォンケーキもできますし、クリームでデコレーションすることもできます。
ぜひ、コツをつかんで、シフォンケーキを成功させてください。
美味しいシフォンケーキは、軽く押したときに「しゅわっ」という音がするそうです。
焼きあがったケーキが「しゅわっ」と音がするといいですね。
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