子供の成長に欠かせない栄養素の1つにビタミンEがあります。
でも、ビタミンCやビタミンB群などに比べて、ビタミンEはあまり馴染みがなく、子供の成長にどう影響するのかイマイチよく分からないですよね。
そこで今回は、ビタミンEの具体的な働きと子供の成長への影響、上手に摂取するためのポイントをまとめました。
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子供の成長に必要なビタミンEの働き
ビタミンEには、血液や血管の発達を促し、細胞の結びつきを安定させる働きがあります。
また脂溶性のビタミンで、体の様々な不調を予防したり、改善する効果があることで知られています。
最近では、その高い抗酸化作用による「サビ取り効果」が注目され、「若返りビタミン」とも呼ばれているそうです。
では、子供の成長にはどのような影響があるのでしょうか。
血行促進
抹消血管を拡張し、血行を促進する効果があるので、血流が良くなり、寒さに負けない体作りに役立ちます。
アトピー性皮膚炎の改善
活性酸素を除去する働きから、アトピー性皮膚炎の症状改善が期待できます。
骨の成長を促し、身長を伸ばす
骨の細胞を活性化し、ホルモンの分泌を活発にしてくれるので、カルシウムと併せて摂取することで、身長を伸ばす効果がより期待できます。
肌トラブルの改善
ビタミンEの抗酸化作用や、血行促進効果によって、子供の肌の乾燥や伴うかゆみの改善に役立ちます。
ビタミンCの働きを助ける
風邪や病気の予防に効果があるビタミンCの作用をサポートしてくれるので、一緒に摂取することでより効果的に働きます。
ビタミンEそのものが子供を成長させるわけではありません。
しかし、子供が健康的に成長するため、健康を維持するために不可欠な栄養素であると言えます。
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もし、ビタミンEが不足すると・・・
逆に、ビタミンEが不足してしまっていると、以下のような健康トラブルが起こる可能性があります。
- 溶血性貧血や歩行困難
- 皮膚の乾燥やかゆみなどの肌トラブル
- 歯周病や虫歯になりやすい
- 口内炎など皮膚や粘膜の炎症
- 免疫機能の低下
また将来的には、細胞の老化が進むため、動脈硬化などの成人病が起こりやすくなると言われています。
では、実際にどれくらい摂取することが望ましいのでしょうか。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、年齢別のビタミンE摂取量の目安は、以下のように記されています。
1日あたりのビタミンE摂取量の目安
- 1~2(歳) 3.5mg
- 3~5(歳) 4.5mg
- 6~7(歳) 5.0mg
- 8~11(歳) 5.5mg
- 12~17(歳) 7.5mg ※女子の場合は、6.0mg
なお、ビタミンEの過剰摂取による障害は少ないと言われていますが、成人で1日あたり600mg以上摂取した場合、肝障害や血液が固まり難くなることがあります。
でも、1日600mg以上というと、通常の60倍以上ということですから、摂りすぎる心配はほとんどないといってよいですよね。
むしろ、不足している子供が多いので、目安よりも2倍~3倍くらい多めに摂るくらいの意識でいるとよいかもしれません。
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ビタミンEが多く含まれる食材
ビタミンEは、野菜を中心に多くの食材に自然に含まれています。
中でも、特にビタミンEを多く含んでいる食材には、
- かぼちゃ
- パプリカ
- ほうれん草
- ブロッコリー
- モロヘイヤ
- アボカド
- アスパラガス
- ナッツ類(アーモンド、ピーナッツなど)
- いくら
- たらこ
- うなぎ
- 抹茶
- コーン油
- なたね油
などがあります。
一見したところ、子供が苦手とする食材が多いことがわかりますね。
実際に、野菜嫌いだったり偏食のお子さんは、ビタミンEが不足していることが多いようです。
野菜嫌いのお子さんでも、上手に摂取してもらうためには、
- 野菜を小さく切る
- 好きなものと混ぜる
- かぼちゃやアボカドなど、子供が食べやすい食材を選ぶ
などの工夫が必要です。
場合によっては、補助的にサプリメントや青汁などを利用しても良いと思います。
主食のご飯で野菜不足を補うアイデアも
野菜が嫌いな子供は、どうしてもビタミン不足やカルシウムなどのミネラル不足に陥りがちです。
でも、野菜が苦手でも主食のご飯は食べますよね。
最近は雑穀米や玄米、ひとてまいなどの便利な健康食品がありますので、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
大人の健康維持はもちろん、子供の成長にも欠かせないビタミンE。
体の発達や成長をサポートするため、栄養バランスにも気を付けながら、上手に摂り入れられるようにしてあげたいですね。
とは言え、嫌いなものを毎日無理に食べさせようとすることは、子供にとっても親にとっても負担が大きくなります。
- 食べやすいように工夫する
- お菓子に混ぜておやつにする
- サプリメントや青汁などの力も借りる
などの工夫をしながら、楽しく続けられるようにしましょう。
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