レスリングや柔道の選手の耳を見ると、耳に大きなタコができているような、つぶれたような耳の方がいますよね。
俗に言うカリフラワー耳ですね。
柔道だけでなく、相撲やレスリング、ラグビーなど、激しいスポーツの選手に見られるスポーツ外傷の1つです。
もし、お子さんがこれらのスポーツを始めて、耳にタコができ始めたら、
「頑張っている証だから・・・」と思う反面
- この状態がどうなっていくのか
- 治療した方がいいのか
などと気にかかることと思います。
今回は、スポーツで耳にタコができる場合の原因や症状の現れ方などについて紹介していきたいと思います。
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耳のタコ(カリフラワー耳)はスポーツによる圧迫が原因
レスリングや柔道の選手に多くみられる、耳にできる大きなタコのようなもの。
実はタコではなく耳への圧迫が繰り返されたことによって起こる外傷で「耳介血腫」(じかいけっしゅ)と言います。
耳介(または耳殻)とは、軟膏に支えられ外側に出っ張っている耳の部分を指します。
耳介は、手で触っても分かるように皮膚と軟骨の間の皮下組織が薄いため、外部から打撲や圧迫などの刺激が加わると簡単に内出血を起こします。
外部刺激が繰り返されることにより皮下出血または軟骨膜下出血が起こり、皮膚の下や軟骨と軟骨を包む膜の間に血腫を作ってしまいます。
主に、
- レスリング
- 柔道
- 相撲
- 格闘技
などのようなスポーツをする人にみられます。
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耳介血腫の症状の現れ方、治療法を紹介
初期には、耳介の皮膚がふくれ上がります。
その部分は軟らかく波動があります。耳介の上半分に内出血のような色をした球体の腫瘤が急激に発生します。
その腫瘤は、血性から徐々に黄色の透明な液体に変化します。
症状が軽度のものは、耳介への刺激を避け、放置しておけば治る場合もあります。
腫れが強いものには、腫瘤に針を刺して吸引によって血液を抜く方法があります。
保険三割負担の人で240円の処置です。
圧迫、安静が治療のカギ
耳介血腫の症状がみられた場合、腫瘤に針を刺して血液を吸引する処置が行われますが、その後、耳介を圧迫しておかなければ再発します。
圧迫は、耳介の形に合わせてガーゼタンポンで固定します。
耳介の両面に圧迫用のタンポンを当て、軟骨を通して糸をかけタンポンを縫い付けます。
軟骨膜炎などの感染症を防ぐために、抗生剤が処方されます。
皮膚を小切開して圧迫固定する耳介血腫開窓術は、三割負担の人で1140円の処置になります。
◯再発してしまう場合
血腫の吸引や圧迫の処置をしても、繰り返し発症してしまう場合、皮下組織が瘢痕化(はんこんか)や繊維化を起こし、耳介が硬く変形します。
このような状態になり、これを治療するには形成手術の必要性が生じます。
ただ、根本的な治療としては、治療後はレスリングや柔道などのスポーツを行わないことが求められます。
ヘルメットが原因で耳介血腫に!?
耳に少し軟らかいタコのようなものができ病院で診てもらったところ、耳介血腫と診断されました。
柔道など耳を擦りつけたりする激しいスポーツをする人によくみられますが・・・と先生に言われましたが、そういうスポーツをすることは全くありません。
耳に刺激を与えていることは?と考えてみると、バイクに乗るときのヘルメットしか心当たりがありませんでした。
確かに、バイクには毎日乗ります。
ヘルメットの装着による刺激が耳に悪いということに初めて気付き、ヘルメットを買い替えて様子を見ようと思いました。
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まとめ
スポーツなどで耳に衝撃を与えた後にタコのようなものができたら、耳介血腫を疑ってください。
柔道やレスリングなどによって耳に圧迫刺激が加わり、耳介が内出血してしまってる状態です。
ぜひ医者の診察を受けて、治療を受けてください。
また、安静にしていれば治る場合もありますが、どうしても再発することが多いです。
再発を防ぐためには、原因となる刺激を無くすことが大前提となります。
時間が経ってしまうと形が固まってしまうので、早めの治療を受けてくださいね。
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