インフルエンザで微熱が下がらないことがあります。
インフルエンザは高熱が出て、治まるはずなのに、微熱がいつまでも続くと、余計に不安になってしまいます。
微熱だから外出できるかなと、軽く思うこともあるかもしれません。
でも、インフルエンザの微熱は心配のないものもありますが、中には、とても大きな病気である可能性もあります。
今回は、インフルエンザで下がらない微熱についてお伝えします。
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インフルエンザで微熱が下がらない理由
インフルエンザになると3~4日間高熱が続くイメージがありませんか。
インフルエンザには高熱が出ない場合もあり、微熱であってもインフルエンザには変わりはありません。
微熱が下がらず、続くのには次のような理由が考えられます。
◯インフルエンザB型に感染
インフルエンザにA型とB型がありますが、高熱が出るのはA型で、B型は熱が出ても高熱が出ることはありません。
平熱か、平熱より少し高い微熱が1週間ほど続くので、インフルエンザは高熱が出ると思い込んでいると、微熱がなかなか下がらないと感じことがあります。
◯初期の段階で薬を飲んだ
インフルエンザと風邪の症状は似ていることが多いため、インフルエンザの初期を風邪の初期症状と勘違いして、薬を飲んでしまうことがあります。
風邪薬を飲むと、熱が上がらないためにウイルスが完全に消えず、
- なかなか微熱が下がらないケース
- 解熱剤が効いて高熱が抑えられているケース
もあります。
市販薬には成分によっては危険な場合や、薬の効果が切れると急に高熱が出ることもあるので、使用には注意が必要です。
◯予防接種を受けた
インフルエンザの予防接種を受けた場合、微熱が1週間ほど下がらないことがあります。
予防接種は、インフルエンザの感染を防ぐだけでなく、もしかかった時に、症状を軽くできる効果があります。
◯小さな風邪をひいた
インフルエンザに感染すると、体の抵抗力がとても弱くなります。
元気であれば何ともないウイルスにも、負けてしまい、小さな風邪をひくこともあります。
高熱が下がってきて、微熱が下がらず続く場合は、インフルエンザと同時に、風邪をひいている可能性があります。
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下がらない理由は合併症の可能性も
インフルエンザの高熱はウイルスを無くすことができるので、辛いですが、それほど悪いことではありません。
しかし、インフルエンザで微熱が下がらないままだと、合併症を起こすことがあります。
◯気管支炎、肺炎の可能性
インフルエンザの合併症で危険なのは気管支炎、肺炎です。
特に肺炎は、最悪の場合、死に至るケースもあります。
- インフルエンザウイルスによるもの
- 免疫が弱くなった時に細菌に感染する二次感染
の2つがあります。
インフルエンザウイルスが原因の合併症は、高熱後に発症し、それほど多くはありません。
細菌の二次感染による合併症は圧倒的に割合が高く、「高熱が下がり、微熱が続くな」と思っていたら咳がでてきて、再び高熱というパターンが多いです。
1週間を超えても微熱が下がらない場合は、合併症の可能性が高いので、再度、受診をおすすめします。
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いつになったら外出できる?
高熱が出なければ、外出できそうな気もしますが、微熱であってもインフルエンザには変わりがありません。
ウイルスが弱いわけでもありません。
微熱が下がらない間も、ウイルスは生きていて、人に移す可能性はとても高いです。
微熱の間はもちろん、熱が下がっても2日間は外出を控え、しばらくは、マスクをしておきます。
子供の場合は、学校保健安全法で、
- インフルエンザを発症してから5日間
- 熱が下がってから2日(幼児は3日間)を過ぎるまで
は学校、幼稚園、保育園には行ってはいけないと、決められています。
大人の場合も、家族にインフルエンザ患者がいたら、会社を休まなければならないこともあります。
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まとめ
インフルエンザは症状が軽いからウイルスが少ない、というわけではなく、軽く見てはいけません。
微熱であっても、抵抗力は確実に落ちていますので、細菌に感染して合併症を起こす可能性があります。
外出はできればしないようにして、周囲に移さないように気を配ってくださいね。
また、子供は微熱でも元気であることが多いので注意が必要です。
熱だけでなく、
- 顔色
- 食欲がいつもと比べてどうか
- 水分をやたら欲しがらないか
などの、小さな変化も見逃さないようにし、時間と一緒に記録しておくと、病院に行くときにとても役に立ちます。
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