卵は1日1個までという話を、母親やお姑さんなどから聞いた事がありませんか?
私も旦那の実家に子連れで遊びに行き、お昼をご馳走になるって時には、よく「今朝卵食べた?」と聞かれます。
そして朝、卵を食べていると「じゃあもう卵はダメだね」ってな感じで、メニューが決められるんです。
でも、学校の家庭科の授業でも子育ての栄養の話でも、「卵は1日1個」なんて、聞いた覚えがないのです。
旦那の実家で言われる度に、私は「なんで???」ってはてなマークがたくさん浮かんじゃいました。
そこで私は調べました!
- なぜ卵は1日1個説があるのか
- 卵は何個食べていいのか
現代の新常識を調べたので、ぜひご覧くださいね。
[quads id=1]
卵は一日何個まで食べていいの?
卵料理と言えば、目玉焼きやスクランブルエッグ、卵焼きにゆで卵。
毎日の朝食やお弁当には重宝する食材ですよね。
オムライスやキッシュなんかは夕飯のメインにもなれる上に特売なら一パック98円!なんて値段の安さも魅力的です。
こんなに重宝する卵が1日1個しか食べられなかったら、私なんかはメニューに困ってしまいます。
卵は1日何個まで食べられるのでしょうか?
○卵は1日何個まで?
調べたところ、卵が1日1個までというのはちょっと古いお話みたいです。
最近の研究結果によると、健康な人なら1日1個までに制限する必要はない、という結論が出ています。
卵は「完全栄養食」とも呼ばれるほど栄養価が高く、タンパク質やビタミン・ミネラル類も豊富です。
ですので、1日2個~3個食べても問題ない、というのが現代の常識になっているのです。
ただ、あくまでも「健康な人は」なので、持病がある人は医師の指示に従わないとダメですよ。
[quads id=2]
卵を食べる時に気を付けたいこと
後でちょっと詳しく紹介しますが、卵が1日1個と言われるようになったのは「コレステロールが高いから」という理由です。
コレステロールと聞くと生活習慣病や動脈硬化の原因とされるマイナスイメージが大きいですよね。
健康診断なんかでもLDL(悪玉コレステロール)の数値はつい気にしてしまいませんか?
これがちょっと誤解を生んでいて、
- 悪玉と言われるLDL
- 善玉と言われるHDL
はどちらも私たち人間にとって必要なんです。
○悪玉コレステロールの増え過ぎはダメ
悪玉コレステロールのLDLが増え過ぎると、動脈硬化の原因になることは事実です。
現代の食生活の傾向としてLDLを多く摂取しやすいので、コレステロール=悪者のイメージがついちゃっていますよね。
ただ、最近の研究実験では、「2週間卵を1日3個ずつ食べても、血中コレステロール値に変化がなかった」というj研究結果も出ています。
さらに、卵に含まれるレシチンという脂質は、LDLを下げる効果があるという結果も明らかになっていますね。
ですので、健康な方の場合は、1日1個までとする根拠はもはや見当たらないのです。
○卵のカロリーも気になる
食べ過ぎても健康被害はないとはいっても、バランスが偏りすぎるのはよくありません。
色々な情報を合わせて考えると、1週間に7個前後、1日の目安は1〜3個程度までがよいでしょう。
理由はこんなところです。
- コレステロール摂取量の目安
- 食べすぎは高カロリーで肥満の原因
- 過剰摂取でアレルギーの危険
卵1個のカロリーが約100kcalですから、極端な話ですが1日10個食べたらそれだけで1000kcalです。
食べ過ぎたら太りそうですよね。
○卵アレルギーの心配は?
アレルギーは特に小さい子供がいる場合に気をつけてください。
アレルギー体質の子供に過剰に食べさせると、卵アレルギーになってしまうことも考えられます。
花粉症やアトピーなどのアレルギーを持っている子供は、食べ物のアレルギーがなくても後から発症してしまうことも・・・
普通に食べさせる分には栄養価も高くていい食材なので、過剰にならないよう気をつけたいですよね。
「今夜はオムレツで卵4つ使っちゃったから、明日は卵控えようかな」くらいに考えて、メニューに活かしたいですね。
[quads id=3]
卵が1日1個と言われていた理由
「卵は1日1個まで」という通説を聞いた事がある人は多いでしょう。
誰にともなく、なんとなく聞いた事がある通説って感じですが、何故こんな説が世に浸透したのか振り返ってみました。
原因は1913年にロシアで行われた、ウサギに卵を食べさせる実験です。
ウサギに卵を食べさせたところ、動脈硬化や血中コレステロールの増加が認められました。
そして、「卵 →コレステロールを増加させる →動脈硬化と因果関係がある」という結論が、医師や識者に広がったんですね。
それ以来、卵の個数制限が常識となったみたいです。
○ウサギと人間は違う
ただ、実験対象のウサギは草食動物ですから、動物性食品の卵を与えれば影響がでるのは当然です。
今では、実験を行った研究機関が間違いを認めているそうです。
でもなぜか最初の結論だけが世の中に残ってしまったんですね。
現在でも「お詫び・訂正」の情報って小さくしか載らないことがほとんどなので、仕方ないと言えば仕方ないですよね。
まとめ
100年以上前のちょっと間違えた情報から浸透したのが、卵の個数問題でした。
結論としては、
- そこまで神経質に考える必要はない
- しかし、食べ過ぎには注意も必要
ということですね。
健康な方であれば、1個~3個の卵を食べても悪影響はないと明らかになっています。
主婦にとっても一日に何個も卵を登場させられるのは、栄養面でも手軽さからも助かりますよね。
ただし、あくまでも栄養はバランスが大切です。
家族や子供の健康管理をしっかりするために、野菜やお肉などのバランスに気を付けていきましょう。
[quads id=5]
[quads id=6]
コメント