きちんと食べているのに、栄養失調と診断される、現代型栄養失調が最近増えています。
「飽食の時代で、何でも食べられるようになったのに、栄養失調なんて!」と思いますよね。
この現代型栄養失調は、「栄養失調=痩せてしまう」というイメージとは全く違う症状が出て来るようです。
今回は、現代型栄養失調の色々な症状をご紹介します。
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現代型栄養失調で身体に表れる5つの症状
現代型栄養失調の症状は、人によって個人差があります。
血液や内臓の症状として表れる方もいれば、皮膚などの表面に症状が表れる場合もあります。
順番に、それぞれの症状について紹介していきます。
1)肥満になる
「栄養失調なのに、肥満なんてするの?」と、変に思いますよね。
現代型栄養失調は、カロリーはしっかりとっているのに、
- ミネラル
- ビタミン
- 食物繊維
など、エネルギー消費や、体を健康な状態にする栄養素が不足している状態です。
特に、ミネラル、ビタミン、食物繊維はエネルギー消費に必要な栄養素です。
不足してしまうと、摂取したカロリーが消費されないまま、脂肪として体に蓄積され、肥満になります。
現代型栄養失調は、見た目はふっくらした人に多い症状なのです。
2)鉄分不足で貧血、結核、肺炎になる
鉄分が不足すると、赤血球が作られず貧血になります。
貧血になると、
- フラフラとめまいがする
- 急に倒れたりする
- 疲れやすくなる
- ボーっとする
ことが多くなります。
赤血球は免疫と同じ血液細胞の仲間です。
赤血球が不足すると免疫が弱くなり、結核、肺炎になるケースもあります。
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3)アレルギーが起こりやすくなる
ビタミン、ミネラルが、体の組織や粘膜を作るのに欠かせない栄養素です。
たとえば、これらが不足している子供は、健康な皮膚が形成できず、アレルギー症状が起きやすくなります。
ミネラルの一つ、亜鉛が不足すると味覚障害が起き、何を食べても美味しくないという症状になる場合もあります。
4)女性は生理不順、薄毛の症状も
ビタミン、ミネラルが不足することで、特に女性は冷え性を起こしやすくなります。
冷え性を起こすと、女性は生理不順の症状が現れることが多いです。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、現代型栄養失調で生理不順になるのは、命を維持するための栄養素がぎりぎりしか食べていないという表れの一つです。
女性に限らず、脂肪が多すぎる現代型栄養失調は薄毛の症状の原因にもなります。
髪を洗うときに、髪の毛が多く抜けるようになったなら、ミネラルが不足していないか、食生活を見直すこと必要です。
5)死亡率が高くなる
現代型栄養失調は、様々な病気を引きおこすだけでなく、死亡率にも影響します。
現代型栄養失調の症状がある人は、健康な人に比べて3倍近く死亡率が高くなっています。
肥満になれば、生活習慣病になりやすくなり、心臓に負担もかかります。
実際に、肥満だとがんを発症する確率も高くなるというデータもあります。
現代型栄養失調は、ちょっと太ってしまったという簡単なものではなく、命の危険もある症状を引き起こす可能性ももっています。
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脳への悪影響につながるケースもある
体への悪影響だけでも大変ですが、現代型栄養失調は脳にも悪影響を与えます。
◯うつ病の症状がでる
現代型栄養失調は体の栄養素が不足すると同時に、脳の栄養も不足し、うつ病の症状が現れるケースがあります。
栄養素が足りないことで、正常な思考回路ができなくなるためです。
例えば、ビタミンB1が不足すると、精神的に不安定になりやすく、集中力がかけます。
ビタミンB6が不足すれば、神経が過敏になり、カッとなりやすくなります。
◯子供がキレやすくなる
食事が原因で、キレやすい子供、暴力的な子供になるという話を聞いたことがありませんか。
この症状も、現代型栄養失調の一つです。
スナック菓子や、ジャンクフードを食べる機会が増えたため、肥満の子供が増えるのに比例して、栄養失調の子供が出る傾向があります。
体の成長と一緒に、脳の成長も盛んな子供にとって、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足することはとても危険なことです。
食育という言葉が盛んになったのもこういった、一面があるからです。
まとめ
現代型栄養失調は、飽食の時代だからこそ、現れる症状と言えますね。
最近は、「◯◯に△△が効く」となると、店頭からその商品は消えてしまうこともあります。
それほど、健康に気を付けているのに、栄養失調になるなんて不思議ですよね。
体や脳の健康のためには、一つの健康食品だけでなく、今一度、バランスの取れた食事を見直す必要あるようです。
まずは1日1食からでも、しっかりバランスが取れた食事ができるように心がけたいですね。
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