普段、何気なく鼻の入り口をさわってしまうことってありますよね。
一度くせになると、たとえば、考え事をしている時、テレビを見ている時、人と話している時などでも、ついつい触ってしまうんです。
単なるくせならまだいいですが、次第に鼻の入口辺りにかゆみが出てきたら要注意。
常にかゆみが治まらなくなって、ますます鼻をさわってしまい、常に気になってしまうのですね。
「耳鼻科に行った方がいいのかな?」
「このままかゆみが酷くなったらどうしよう」
今回は、そんな鼻の入口のかゆみの、原因や治療法について紹介していきます。
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鼻がかゆいのはなぜ?鼻の入口のかゆみの原因
鼻の入口付近にかゆみがある場合は、鼻前庭湿疹(びぜんていしっしん)の可能性があります。
鼻前庭とは、鼻の穴の入口付近で鼻毛が生えている部分です。
そこに湿疹ができ、かゆみが伴う状態を鼻前庭湿疹と言います。
○鼻前庭湿疹の症状
赤くただれ、かさぶたができる場合もあります。
鼻前庭湿疹は、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など慢性的な鼻炎がある場合、鼻水などの分泌液で絶えず鼻前庭が湿った状態になります。
鼻をいじったり鼻をかむことが続くと、皮膚に刺激を与えてしまいます。
その部分が赤く炎症を起こし、かゆみが出て湿疹の状態を引き起こします。
○鼻前庭湿疹の原因
炎症を起こす原因は、細菌の感染です。
ほとんどが黄色ブドウ球菌による感染ですが、最近では抗菌薬に対して耐性のあるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の検出も増加しているという報告があります。
ただの鼻炎だからと放置しないで、適切な治療をすることが大切です。
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鼻前庭湿疹の治療法
鼻前庭湿疹の一般的な治療は、ステロイドや抗生物質を含んだ軟膏を患部に塗ることです。
ステロイド軟膏の場合、1日3回軟膏を塗り、鼻をさわらないように気を付けていれば2〜3日で治ります。
鼻水が止まらない状態が続くようなら、鼻炎を治療する薬でも症状を緩和することもできます。
重症の場合
軟膏だけでなく内服薬も処方されることもあります。
何より、患部をさわらないようにすることが一番の治療法です。
症状が軽い場合であれば、鼻をさわらないように気を付けるだけで治すことも可能です。
どうしても鼻をさわってしまう子どもの場合、爪を短く切って清潔に保ち、薄手の手袋を装着する方法もあります。
症状が悪化する前に、専門医の治療を受けることが大切です。
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鼻前庭湿疹の予防法
鼻前庭湿疹の診断を受けても、どうしてそうなったのか心当たりが無い場合も多いかもしれません。
大人の場合は、
- 慢性的な鼻炎の人
- 鼻をいじる癖がある人
- 鼻毛を抜く習慣のある人
- 鼻毛を伸ばしたまま不潔にしている人
に多く見られます。
鼻はけっこう敏感なので、鼻前庭の皮膚に刺激を与えることで炎症を起こしてしまいます。
あまり手で鼻の入り口をさわりすぎないようにしてくださいね。
鼻毛は抜いたり、伸ばしたままにするのではなく、カットして清潔に保ちましょう。
子どもの場合
鼻をいじったり鼻をこする癖のある子は、行儀が悪くて集中力が無い、何度注意しても止めないなどと決めつけずに、耳鼻科を受診してみるといいと思います。
鼻の病気が隠れているかもしれません。
行儀の善し悪しではなく、病気の治療によって改善される可能性があります。
鼻の入口辺りのおできは、ヘルペス?
先日、鼻の穴の入口に近い部分におできができてしまい、とても気になりました。
かゆいというより、鼻をさわっただけでも痛みがあります。
見た目にも気になるし痛みもあるので、できるだけ早く治したいと思い、皮膚科に行きました。
もともと口唇ヘルペスにもなりやすい体質があり、疲れが溜まっている時や体力が落ちている時にヘルペスウイルスに感染しやすいことを指摘されました。
日ごろから、良質な睡眠と栄養のある食事が大切だと言われました。
忙しい毎日に振り回され、ついつい食事や休息をおろそかにしていましたが、体はなんて正直なんだろうと改めて思いました。
まとめ
鼻の入口がかゆいのが続くと、気が散るしかゆいし、何もいいことがありませんので、しっかりと治してくださいね。
慢性的な鼻炎がある場合は、鼻炎の治療をすることで鼻前庭湿疹を防ぐこともできますよ。
また、慢性的な鼻炎や副鼻腔炎などで、鼻の入口付近が鼻水で濡れている方は特に注意が必要です。
- 鼻をかんだり
- 鼻をこすったり
する程度の刺激でも、皮膚に湿疹ができてしまい、かゆみを伴います。
鼻の入口のかゆみが気になる場合は、症状が悪化する前に耳鼻科を受診することをおすすめします。
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