玉ねぎの健康効果といえば、「血液サラサラ」が有名ですね。
これは、玉ねぎに含まれる栄養素「硫化アリル」に、高血圧予防の効能があるためです。
実は、この硫化アリルには血液サラサラ以外にもたくさんの健康効果があるのをご存知ですか?
今回は、硫化アリルの効果・効能と、上手に摂取するためのポイントをまとめました!
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硫化アリルの健康効果
玉ねぎの主要な成分である「硫化アリル」。
誰しも、玉ねぎを切ったときに涙が出た経験があると思いますが、あの目にツーンとしみる正体が硫化アリルなのです。
玉ねぎの他、ニンニクやニラにも含まれていて、香の元となる成分です。
この硫化アリルには、血液をサラサラにして高血圧予防になること以外にも、実にたくさんの健康効果があるのです。
硫化アリルの主な効果・効能
- 胃のインスリンや胃液の分泌を高め、胃の働きを改善する
- 血液の凝固を遅らせ、血流を改善し、血栓をできにくくする
- 善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす
- 血液中の中性脂肪を減らす
- ビタミンB1の吸収と活性化を促すことで新陳代謝を活発にする
- 疲労回復を早め、スタミナを増強させる
- 白血球やリンパ球の働きを効率化させ、免疫力アップ
- 脂肪の燃焼、老廃物の排出
- 血糖値の上昇を緩やかにする
- 神経を鎮静化させ眠気を誘う安眠効果
玉ねぎに含まれる硫化アリルには、血液や免疫力の効果だけでなく、ダイエットや安眠にまで効果があるとは驚きですね!
ただ調理法によっては、これらの素晴らしい効果が失われてしまうことがあるのです。
次に、効率的に玉ねぎの硫化アリルを摂取するために、おすすめの調理法と注意点についてご紹介します。
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加熱はNG?効率的に摂取するには
多くの健康効果がある硫化アリルですが、とてもデリケートな成分で、以下のような特徴があります。
- 水溶性のため水に触れると流れ出してしまう
- 加熱すると成分が失われる
- 長時間空気に触れると気化する
硫化アリルを多く含む食材として、代表的なのはやはり玉ねぎ。
上述の硫化アリルの特徴を踏まえて、玉ねぎを調理する際の注意点をまとめました。
玉ねぎを調理する際のポイント
- 切った後、水にさらす時間は15分以内に
- 加熱する場合は、切った後15分程放置してから火にかける→成分が壊れにくくなります
- 生でサラダ等にする場合は、辛味の少ない新玉ねぎを選ぶ
また硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を促進する働きがあります。
ビタミンB1が効率よく吸収されると、疲労回復、免疫力アップ、新陳代謝促進、脂肪燃焼といった健康効果が期待できます。
玉ねぎそのものにもビタミンB1は含まれていますが、別の食材と一緒に食べれば、より効率的にビタミンB1を摂取できます。
特に肉や魚と組み合わせれば、たんぱく質も補えるので、まさに一石二鳥!
- 豚肉と玉ねぎの炒め物(しょうが焼きなど)
- ポークカレー
- 肉じゃが
- カツオのたたきと玉ねぎスライス
などのメニューがおすすめです。
玉ねぎアレルギーとは?過剰摂取に注意
健康効果の高い硫化アリルですが、実はわずかながら毒性を持つ栄養素なので、注意が必要です。
「犬や猫に玉ねぎを食べさせてはいけない」と聞いたことはありませんか?
これは、硫化アリルの微量の毒性によって、体の小さい動物は中毒症状を引き起こしてしまうためです。
我われ人間は「消化酵素」の働きで分解できるため、一定量食べても問題ないと言われています。
しかし硫化アリルは、刺激が強い栄養素のため、胃腸を荒らしてしまうことがあります。
また体質や体調によっては、ごくまれにアレルギー反応を起こす可能性があります。
一般的に玉ねぎはアレルギーを起こしにくい食材と言われていますが、空腹時に玉ねぎだけを食べたり、食べ過ぎたりすることは避けましょう。
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まとめ
血液サラサラ効果だけでなく、免疫力アップやダイエットなどにも嬉しい効果が多い硫化アリル。
玉ねぎであれば、日持ちもするし、レシピも豊富なので、常備して日ごろから積極的に摂取するようにしたいですね。
栄養素のことを考えると、生のまま食べるのが望ましいですが、加熱して食べやすくする場合には、切った後に少し時間を置くことを忘れずに。
なお、何ごとも過剰なのは禁物です。
いくら体に良いからと言って、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
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