水疱瘡の予防接種を受けようかどうしようか、迷う方も多くいらっしゃいます。
「予防接種を受けていたおかげで軽く済んだ」
「予防接種を受けていたけど、結構、発疹が出て辛そうだった」
「予防接種受けなくてもかなり軽く済んだ」
などなど、水疱瘡にかかった後の感想は、様々ですからね。
水疱瘡の予防接種をすることで、副作用(副反応)があると聞くのも、気になるところです。
水疱瘡の副作用はどのくらい注意が必要なのか、もし受けなかったらどのような合併症などが考えられるのか。
今回は、水疱瘡の予防接種について解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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水疱瘡の予防接種の副作用(副反応)
水痘ワクチンの接種を受ける時に一番気になるのは、接種後の副作用(副反応)ですよね。
厚生労働省のHPを見ると、水疱瘡の予防接種は義務ではなく「勧奨接種」という扱いになっています。
7%ほどの人は軽い副作用が見られることがあるため、責任を負いたくない、ということだと思われます。
では、軽い副作用といってもどのような副作用が考えられるのか、順番にお伝えしていきますね。
◯発熱や発疹など
予防接種を受けた1週~3週後に発熱、発疹が見られることがあります。
局所的に表れたり、全身に表れたりしますが、いずれにしても一時的なもので数日で収まるものがほとんどです。
入浴時などに子供の身体を観察し、もし水疱性の発疹が出ていた場合は医師に相談してください。
◯腫れや赤みなど
予防接種を受けた部位に、腫れや赤み、皮膚が固くなるなどの症状が見られることがあります。
かゆみや腫れがひどい場合は、患部を冷やすとよいです。
子供がかきむしったり、症状がひどい場合は医師に相談してください。
基本的には、あまり心配する必要がない症状です。
◯重症になることも
ごくまれなケースとして、予防接種後30分以内に、アナフィラキシーの症状が見られる場合があります。
- 発熱
- 呼吸困難
- 咳
- じんましん
などの症状です。
基本的に接種後30分は病院に待機しているので大丈夫ですが、万が一病院を出た後にこれらの症状が見られたら、すぐに病院に連れていきましょう。
また、100万分の1の確率で、数日~3週間の間で急性血小板減少性紫斑病になる場合があります。
- 青あざ
- 歯茎などからの出血
- 鼻血
- 血尿
- 血便
などの症状です。
◯結局、予防接種は危険なの?
上記の副作用(副反応)のケースの中では熱、発疹が出る程度で終わる場合が多いです。
重症になるのを心配して重度の水疱瘡、合併症になるほうがよっぽど危険ですので、やはり受けておいたほうがよいです。
◯医師には相談してくださいね
ただ、水疱瘡以外の予防接種で何らかの副作用(副反応)が出たことあるのであれば、用心しておく必要があります。
水痘ワクチンを接種する前に、一言お医者さんに相談してくださいね。
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予防接種の効果
水痘ワクチンを受けたほうがいいと言われているのは、メリットの方がはるかに大きいことが最大の理由です。
では、どのような効果があるのか、順番にお伝えしていきましょう。
1)1回受けると80%~85%の人に免疫ができる
水疱瘡のウィルスは非常に感染力が強く、隣の部屋にいてもうつってしまったケースも報告されているほどです。
幼稚園や小学校でうつしてしまったり、うつされてしまうことを防ぐために、予防接種は受けておいたほうがよいです。
免疫ができると、水疱瘡に感染しなくなります。
インフルエンザワクチンの予防効果が45%ほどであるのに比べると、80~85%の予防効果はとても高いと言えます。
2)仮に感染しても重症にならなくなる
80~85%の人が予防できるということは、15%~20%の人は感染してしまう、ということになります。
ただし、その場合でも、水痘ワクチンを接種していない場合と比べると軽い症状で済むことが明らかになっています。
そのため、重症化して合併症を起こすなどの危険性を減らすこともできます。
3)2回受けると抗体が強化される
水痘ワクチンの予防接種は、平成26年10月1日から定期予防接種ワクチンとして2回接種推奨の予防接種となりました。
しかし、任意予防接種の時は1回接種だったはずの水痘ワクチン、なぜ2回必要なのでしょうか?
現にうちのこどもは3人とも1回のみの予防接種です。
実は、水痘ワクチンは、1回接種で重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回接種で軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。
しかし、2回を推奨するようになったのは、成人になってから水疱瘡になると重症化することが多いため、そのリスクを回避する意味合いも含まれています。
なお、2回の水痘ワクチン接種を受ける場合、通常は半年から1年の間隔で接種することも推奨されています。
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水疱瘡が重症化すると怖い
水疱瘡は毎年100万人程度の日本人が発症していると、厚生労働省が発表しています。
そのうち、4000人ほどは入院するほどの重症であることが明らかになっています。
◯重症化するケース
重症化するケースで多いのは
- 年齢が上がってからの感染
- 生まれたばかりの感染
です。
4000人入院患者のうち、20人前後の方は生命を落としていると言われています。
◯水疱瘡の合併症
- 脳炎
- 肺炎
- 肝炎
などがあります。
ほとんどの水疱瘡は適切な処置をすれば、次第に治っていきます。
しかし、重症化するとこれらのような深刻な合併症を引き起こすことは覚えておきましょう。
もし家族で受けていない人が誰かいれば、ぜひ水痘ワクチンを受けてくださいね。
◯妊娠中は特に注意
ママが妊娠中に水疱瘡にかかってしまうと大変です。
大人が水疱瘡になると重症化しやすいだけでなく、胎児への影響も0ではありません。
お腹の中にいる間に胎児がウィルスに感染すると生後5日~10日で発症してしまい、そのうち約30%は亡くなってしまうという報告もあります。
2人目、3人目の赤ちゃんの場合は、1人目の子供が外で水疱瘡をもらってくることも考えられますので、十分注意してください。
幼稚園や小学校の同級生で、水痘ワクチンを受けていない子がいないとも限らないですからね。
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まとめ
実は、うちのこどもは予防接種を受けたにもかかわらず水疱瘡にバッチリ感染してしまいました。
しかし、幸いにも予防接種のおかげで比較的軽く済みました。
予防接種は任意ですので、幼稚園に入る前にかかってしまえば大丈夫という考え方もできます。
でも、予防接種を2回受けてしまえば安心なわけですから、時間に余裕があるならぜひ受けた方がおすすめです。
水疱瘡の予防接種を受けた後の発症率は11.2%まで下がるわけですから、よほどのことがない限り心配なくなりますね。
それに、もしその後かかってもうちのこどもみたいに軽症ですみますからね。
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