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百日咳の治療法とは!赤ちゃんが感染したらどうなる?

健康 この記事は約 5 分で読めます。

百日咳は大人だと約2ヶ月ほどで自然治癒してしまう病気ですが、赤ちゃんは月齢が低けれれば低いほど重症化しやすく、合併症のおそれもある危険な感染症です。

赤ちゃんが百日咳に感染してしまった時の治療について、事前に知っておくことで適切な対処をすることができます。

それに、万が一感染してしまった時の治療法だけでなく、回復までの過程を知ることで病気に対する心構えができますよ。

また、小児科医ですら見落とすような些細な仕草でも、お母さんなら異変に気づくこともありますので、百日咳の特徴について理解しておきましょう。

赤ちゃんが百日咳に感染した時の治療とは?

女性_ママと赤ちゃん_疑問

百日咳に感染した場合、一般的に治療に使われるのは抗生物質です。

マクロライド系抗生物質、テトラサイクリン系抗生物質の2種類が治療の中心となるでしょう。

また、6ヶ月未満の赤ちゃんは激しい発作のような咳のため、チアノーゼ呼吸困難を起こしやすいため、自宅療養ではなく、入院治療が主となります。

百日咳の症状

このような苦しそうな咳が出るのが、百日咳の症状です。

赤ちゃんは咳が続くことで体力も消耗しますし、あまりに激しい咳き込みが続くと嘔吐することも多いのが特徴です。

また、思うように母乳やミルクが飲めず、脱水症状や栄養不良を起こすことも珍しくはありませんので、その場合は酸素療法や点滴療法で経過をみる必要があります。

合併症にも注意

生まれたばかりの新生児はお母さんから免疫をもらいますが、百日咳に関してはそうではありません。

特に6ヶ月前の低月齢の赤ちゃんは、以下のような合併症にかかる危険性もあります。

◯肺炎

百日咳で最も多いと言われる合併症です。百日咳菌、もしくは細菌の二次感染で起きます。

◯百日咳脳症

原因は定かではありませんが、脳内うっ血や浮腫により脳内出血が起こり、てんかんや知能障害、視力障害などの後遺症が残るケースや、命を落とす危険性もあります。

3つの経過を辿る百日咳

赤ちゃんが百日咳に感染してしまった場合は、この3段階の時期を経過することになります。

1)カタル期

カタル期は1~2週間ほどあります。潜伏期間を経て、まず、風邪の初期症状のような鼻水やくしゃみが出始めます。

その後、乾いた咳~湿った咳が出始めますが、この頃は風邪との見分けが難しいのが現状です。

また、百日咳特有の「ひゅゅゅゅ~」という息を吸い込む笛のような音(=レプリーゼ)も3ヶ月未満の赤ちゃんには見られないことも多いです。

気づきにくい分、ママの観察が頼りです。

普段から赤ちゃんの様子を観察して、普通の風邪と違うかな?と感じたら、早めに医療機関での診察を受けるようにしましょう。

そして、気になるようでしたら、他の医者にも診てもらうのも1つの方法です。セカンドオピニオンをもらうことは徐々に常識になりつつあります。

2)痙咳期(けいがいき)

この時期になると、コンコンコンコンと言った短い咳が発作的に続きます。

6ヶ月未満の赤ちゃんはチアノーゼを起こしたり、呼吸困難に陥ることもありますので、注意が必要な時期です。

症状の程度によりますが、合併症にも注意が必要な時期ですし、基本的には入院をした方がよろしいかと思います。

24時間点滴でモニターを付けて、経過を観察する場合もありますよ。

そして、赤ちゃん自身が一番辛い時期ですから、そばで励ます言葉もかけてあげたいですね。ママの愛情が何よりの薬になるはずです。

3)回復期

2~3週間経過すると、回復期に入りますが、完治するまではまだ約2~3ヶ月かかります。

発作のような咳が徐々に治まりますが、風邪を引いたときなどは、百日咳の症状が見られることもあります。

半年くらいは尾を引くこともありますので、回復期後の経過も気を付けて観察しましょうね。

でも、正しい治療を行えばちゃんと回復に向かいますから、大丈夫です。気持ちを落とさずにがんばりましょうね!

早期治療が大切!

プリント

百日咳は、生後6ヶ月未満の赤ちゃんには特に軽くみることが出来ないことが理解できたと思います。

その辛い咳に長い間苦しむのを防ぐためには、赤ちゃんの様子を普段から観察することが必須です。

百日咳に感染してしまっても、カタル期での早期治療を行うことで、苦しみを軽減することができます。

・赤ちゃんが普段とは違う咳をしている
・呼吸の様子がちょっとおかしい
・顔色がすぐれない
・おっぱいの飲みが悪い

など、普段から気を付けて赤ちゃんを観察して、お母さんしか感じられない赤ちゃんからの些細なSOSを見逃さないようにしましょう。

まとめ

早期治療が大切な赤ちゃんの百日咳ですが、ちょっとでも気になる症状が出たら医者の診察が受けられるように、咳の特徴症状をしっかりと理解しておきましょうね。

万が一、百日咳の感染が認められた場合は、まずママがしっかりと気持ちを保つことが大切です。

ママが「きっと治るから大丈夫!」と信じて、赤ちゃんに安心する言葉をかけてあげることが、大きな励みになると思います。

そして、そんな辛い百日咳には、かからないのが一番です。

そのために4種混合ワクチンの予防接種で防ぐことができますので、3ヶ月になると同時に必ず受けておきたいですね。

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