くる病は赤ちゃんの現代病とも言われており、症状を放っておくと日常生活にも支障が出てくる病気です。
骨が変形したり、身長の伸び悩みや虫歯が起こりやすいなど、様々なリスクが起こるんですよ。
しかし、ご家庭でも簡単に行える2つのポイントで、くる病を予防することができます。
今回は、赤ちゃんのくる病の原因や予防法などをご紹介しますので、是非、参考にしてくださいね。
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赤ちゃんがくる病になる原因は、ビタミン不足?
戦後間もない日本でよく見られた「くる病」が、現代でも増えているのは、ビタミンDの不足が原因と言われています。
なぜビタミンDが不足しているかというと、下記の2つの理由が原因と考えられています。
1)日光浴をしなくなった
日光浴をすることで、体内でビタミンDが作られます。
しかし、紫外線による害を気にしすぎて、日光浴が足りない赤ちゃんが増えているのです。
2)ビタミンDを食べ物から十分摂取していない
好き嫌いが激しかったり、アレルギーによって、卵など、ビタミンDが豊富に含まれる食材を食べられない赤ちゃんがいます。
2013年の東京大学の調査によると、関東の健康な子供69人の血中ビタミンDの濃度を調べたところ、およそ4割の子供がビタミンD不足という結果だったのです。
生活のスタイルが変わってきたことで、くる病という思わぬ病気の原因を作ってしまっているんですね。
しかし、原因が分かれば、効果的な対策を取ることが可能になりますよ。
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くる病を防ぐための対策とは?
くる病を予防するために必要なことは、ビタミンDの補給です。
そのために赤ちゃんにできることは次の2つです。
1)適度な日光浴をする
紫外線予防をとった上で、親子で適度な日光浴を行うようにしましょう。
日光を浴びれば皮膚がビタミンDを作ってくれるのです。
1日20分程度の日光浴でOKですよ。
2)離乳食では、ビタミンDをしっかり摂る
赤ちゃんが生後5~6ヶ月になったら離乳食を開始しますよね。
その時に、母乳だけでは不足しがちなビタミンDを食材で補給することが大切です。
アレルギーを持っている赤ちゃんの場合は、医師や栄養管理士と相談して、どうやってビタミンDを摂っていくか考えていく必要があります。
くる病が悪化していくと、骨が変形したりすることもあるので、なかなか侮れない病気です。
赤ちゃんの健康を守るのは、ママの役目ですから、正しい知識を身につけておきたいですね。
もしも、赤ちゃんがくる病になったら…
「もしかしたらくる病かもしれない」と思ったら、早い段階でお近くの医療機関を受診しましょう。
くる病は、血液検査とレントゲンで判断することができます。
治療方法は、投薬などでビタミンDを補うのですが、早期に治療をすれば必ず治る病気です。
しかし、骨が変形するまで長く放っておくと、矯正や手術などが必要になることもあります。
そうなると、赤ちゃんに負担をかけ、治るまでの時間も長くなってしまいますよ。
くる病の症状の特徴とは?
くる病の症状は、足の骨が曲がるなど骨の変形が見られます。
そして、病状が進行すると、歩行ができなくなる恐れもある怖い病気です。
<くる病の症状>
・骨が変形してくる
・重度のO脚、X脚になる
・低身長
・虫歯になりやすい など
17世紀にイギリスで発見されましたが、戦後間もない日本でも、多くの子供達にくる病の症状が見られました。
必要な栄養を摂ることができなかったことが原因でしたが、その後、復興とともに食糧事情も大幅に変わり、くる病の子供も減っていったのです。
しかし、近年の飽食と言われる日本で、赤ちゃんの間に増えているのが現状です。
生活スタイルが変化したり、健康に関する常識が変化する中で、ビタミンDが不足しがちな赤ちゃんが増えているんですね。
でも、早めに気付けば恐れる必要はありませんので、ぜひ全てのパパとママに、くる病の知識を身につけてほしいです。
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まとめ
くる病の予防は、難しいものではなく、家庭でも簡単に対策をとることができます。
とにかく、ビタミンDを補給するために、2つの生活習慣を意識することが大切ですよ。
また、骨が変形すると聞いたら怖く感じるかもしれませんが、早期に治療すれば完治することも分かっているので、必要以上に恐れなくても平気です。
まずは正しい知識を覚えておいてくださいね。
そして、赤ちゃんの様子を日頃からよく観察するようにしましょうね。
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