老眼もひどくなってくると、「病院の治療も必要かもしれない」と思いますよね。
老眼の症状をそのままにしておくと、眼精疲労が悪化して頭痛や肩こり、首の痛み、さらに酷くなってくると吐き気を伴う場合もあります。
最近は30代でもスマホ老眼と言われる、老眼の症状が見られるようになりました。
ここでは、老眼が酷くなった時の治療にかかる費用や治療法について、詳しく紹介していきます。
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老眼の治療にはどれぐらいの費用がかかる?
老眼の治療は主にCK(伝導性角膜形成術)、遠近両用白内障手術、レーシックの三通りで、おおよその費用は次の通りです。
- CK・・・15~50万円前後
- 遠近両用白内障手術・・・50~90万円前後
- レーシック・・・10~50万円前後
病院によっては40歳以上になると料金が上がったりします。
たとえば、老眼治療のレーシックの場合、普通のレーシックよりも料金が高くなったり保証期間が短くなることもあるので注意が必要です。
○医療費控除
老眼の治療を始めるに当たり、医療費控除について理解しておくことが大切です。
例えばレーシック手術の場合、生活を送るうえで必要不可欠な費用とみなされれば、基本的には医療費控除の対象になります。
医療費控除の申請をすれば、手術にかかる費用を免除してもらうことが可能です。
○医療費控除の申請に必要な書類
- 医療費控除の申告書(確定申告書)
- 医療費明細書
- 医療費の領収書
- 医療費控除申請年の源泉徴収票
- 医療費控除申請年の医療費領収証
- 医療費控除申請年の医療にかかる交通費の領収書やメモ
これらを提出すると医療費控除の金額が決められます。
申請する際には、国税庁のホームページで詳細を確認するようにしてください。
○手術給付金
老眼治療で手術を受ける際、手術給付金についても理解しておくことが大切です。
手術給付金を受け取ることができるのは、手術給付金に関係した生命保険に加入している場合ということになります。
つまり、生命保険に入っていれば絶対にもらえるというものではないので、加入している生命保険の契約内容を把握しておく必要があります。
詳しくは、生命保険会社に問い合わせてみるといいでしょう。
○手術給付金の申請方法
まず、加入している生命保険会社に連絡して、手術給付金の申請をしたいことを伝えます。
その後、生命保険会社から申請に必要な請求書や診断書の書類が送られてきます。
その書類を病院に提出すれば、病院側が請求書や診断書を作成します。
それを受け取り生命保険会社に提出すれば、手術給付金の申請が完了します。
条件を満たしていると判断されれば、手術給付金を受け取ることができます。
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老眼の治療法を詳しく!
老眼の治療をすすめることになった場合、老眼の進み具合やライフスタイルに合わせて、一番有効だと思われる方法を医師からすすめられると思います。
ここでは代表的な3つの治療法を紹介します。
○CK(伝導性角膜形成術)
高周波を角膜の周辺部に照射して、角膜の形状を変化させることで視力を矯正します。メスを使わない安全な手術です。
基本的には手術は片眼のみに行い、左右の視力に差があるモノビジョンという状態になります。
片方の目は遠くを見るため、もう片方の目は近くを見るためというように、視力に差をもたせる治療です。
施術にはライセンスが必要なため、国内での普及率はそれほど高くはありません。
過去に白内障やレーシックの手術を受けた人でも治療を受けることができます。
二回程度までなら再手術も可能というメリットもあります。
注意点
施術後の効果が出るまでに数週間かかることや、長時間の細かい作業には老眼鏡が必要な場合もあることなどがあります。
気になる点が少しでもあれば手術を受ける前に医師に質問するようにしましょう。
ちなみに、CKは自由診療であるため、健康保険や社会保険の適用外のため自己負担になります。
○遠近両用白内障手術
白内障によって濁ってしまった水晶体を取り外し、人工レンズを埋め込む手術です。
白内障と老眼を併発している場合に有効です。
遠近両用白内障手術は、人工レンズに遠近両用の多焦点の眼内レンズを使用するため、手術後は遠くにも近くにもピントを合わせることができます。
白内障手術自体は、国内でも代表的な手術なので、手術方法や効果が確立されている安全性の高い手術といえます。
注意点
遠近両用のレンズを使うため「先進医療」の対象になります。
先進医療とは、一般の保険診療の医療水準を超えた新しい医療技術に対して、国から認められた医療行為を言います。
先進医療は、高い医療技術を必要とするため技術料も高額になり、費用も自己負担になります。
しかし、診察や検査、投薬、入院といった、通常の白内障の治療と共通する部分は保険の対象となります。
先進医療にかかる技術料については、医療機関によって異なります。
最新の情報は厚生労働省のサイトや医療機関に問い合わせて確認してください。
○レーシック
レーシックは一般的に近視や乱視の矯正をメインとしているため、レーシックをしても老眼になると言われてきました。
それは、レーシックで角膜の屈折異常の矯正をしたところで、ピントを合わせる機能が衰えれば老眼鏡が必要になるという定説があったからです。
しかし最近は、小さな穴を通せば近くの物を見やすくなるというピンホール効果や、老眼コンタクトレンズの理論を応用して、レーシックによって老眼治療を行う病院もあります。
具体的には、
- 角膜内に小さな穴の開いたリングを挿入し、より近くの物を見えやすく治療する方法
- 利き目とは反対側の目の角膜内にレンズを挿入し、近距離でピントが合うように治療する方法
などがあります。
手術時間は10分程度で、通常のレーシックと同じく手術直後に視力が回復します。
ただ、白内障や緑内障を発症している場合は、このレーシック手術による老眼治療は受けられません。
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病院を選ぶときの注意点
いよいよ老眼の治療をしたいと思った場合、病院選びがとても大切になってきます。
パソコンやスマホで口コミ情報を調べたり、知り合いの体験談を聞いたりして、可能な限り情報を集めましょう。
様々な選択肢の中から充分に吟味したうえで、自分に合った病院と治療方法を選ぶようにしましょう。
○病院選びのポイント
- 病院の医療設備や機器の環境は整っているか
- 専門医としての実績はどうか
- どのような経歴の医師がいるのか
- 治療についての説明や治療後のサポート体制はどうか
- 老眼に応じた治療が充実しているか。
また、実際に治療に入る前の診察の段階で、信頼できる病院かどうかしっかりと判断していきましょう。
- 患者の質問に丁寧に答える姿勢が見られるかどうか
- 治療のメリットだけではなくデメリットもしっかりと伝えてもらえるかどうか
という点も、信頼できる病院かどうかを判断する基準にもなると思います。
スマホ老眼の予防と改善に栄養補給をしよう
スマホやパソコンによって、ただでさえ目を酷使しているにも関わらず、目の健康に必要な栄養は足りていない方がほとんどです。
目の健康に必要な食べ物や栄養の知識をこちらで解説しています。
まとめ
新聞や雑誌などの小さくて細かい文字が見えにくくなり、目元からある程度離すと見やすくなる場合は、老眼の症状があらわれてきた証拠です。
医療技術の向上によって、短時間の手術で老眼鏡が必要ない程度に老眼を治療することができる手術がいくつかあります。
ただ保険の適用外であったり先進医療扱いの手術もあるため、高額な費用がかかります。
若いうちからスマホ老眼になってしまうと、先々が大変ですね。
しかし、日頃からバランスのとれた食生活を送り、目の疲労をためないようにすることで老眼を遅らせることができるとも言われています。
目は一生つきあっていくものですから、大切にしたいものですね。
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