物がかすんで見えたり、ズレて見えたり、二重に見えたり・・・。
目のピントが合わないと、疲れも倍増してしまいますし、仕事も思うように進まなくなってしまいますよね。
日によってピントが合わない、夜になるとピントが合わなくなるなど、症状も人それぞれです。
そして、即効性があるものとして、目薬が思い付きますが、市販されているものは種類も豊富で、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。
今回は、目のピントが合わない時に有効な目薬の選び方、そして意外と怖い目の病気についてお伝えしていきます。
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目のピントが合わなくなる原因と有効成分
目のピントが合わなくなってしまう主な原因は、目を酷使したことによる「疲れ目」や「眼精疲労」です。
人間は、目の水晶体の厚さを「毛様体筋」という筋肉で変更することによって、ピントを調節しています。
ピントが合わなくなってしまうのは、この毛様体筋の疲労や衰えが原因です。
◯こんな人は注意!
特にパソコンやスマホの使用や、読書、手元での細かい作業が多い方などは、一定の距離でピントを合わせている時間が長いため、毛様体筋が緊張を続け、目のピント調節機能が低下してしまいます。
これを「ピントフリーズ現象」と言います。
またしばらく休息すれば症状が軽くなり、翌日には回復する場合を「疲れ目」、休息しても改善されず、慢性的に疲れ目の症状が出ている場合を「眼精疲労」と呼びます。
眼精疲労になると、頭痛や肩こり、めまいや吐き気など全身の症状にまで発展してしまうため、注意が必要です。
目薬で確認したい成分
疲れ目の回復に有効な成分としては、
- ビタミンB群
- アミノ酸成分(タウリンやアスパラギン酸)
が挙げられます。 特に、目の疲労には、
- ビタミンB6(ピリドキシン)
- ビタミンB12(シアノコバラミン)
が豊富に含まれている目薬がお勧めです。
またピント調節をサポートする成分としては、
- ネオスチグミンメチル硫酸塩
があります。
夕方になるとパソコンの画面がピントが合わなくなる、ぼやけて見えるといった場合には、「ネオスチグミンメチル硫酸塩」配合の目薬を使用すると良いでしょう。
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ドライアイも眼精疲労の原因に
パソコンのディスプレイやテレビを長時間見続ける生活が続くと、瞬きの回数が減り、涙の量が減ってしまうため、目が乾燥します。
またエアコンの使用によって、オフィスや室内が乾燥していることも多いでしょう。
そうした環境では、目が乾燥する「ドライアイ」になりやすくなっています。
またドライアイは目に大きな負担をかけるため、眼精疲労の原因にもなります。
◯ドライアイ対策に有効な成分
目の潤いを保ち、ドライアイ対策に有効な成分としては、
- コンドロイチン(コンドロイチン硫酸エステルナトリウム)
- 塩化ナトリウム
- 塩化カリウム
が挙げられます。 コンドロイチンは、結膜や角膜の乾燥を防ぎ、塩化ナトリウムと塩化カリウムは涙液に近い成分で涙と同じ役割を果たしてくれます。 [quads id=6]
病気が原因の可能性も
両目のピントが合わず、二重に見えたりする場合、病気が隠されている場合もあります。
1)緑内障
目のピントが合わない症状の他に、
- 激しい頭痛
- 嘔吐
が急に起こった場合、緑内障の可能性があります。 40歳以上の方が発症することが多い病気で、年齢や近視、生活習慣病などと関連があるとされています。 思い当たる症状がある場合には、すぐに病院で検査を受けましょう。
2)眼筋麻痺
人間は、両目のピントを合わせるために6つの筋肉を使っていますが、そのうちの一部に障害が起こり物が二重に見えてしまう症状を眼筋麻痺と言います。 特徴としては、片方の目を隠すとピントが合って、安定して見えることです。 眼筋麻痺の原因としては、
- 糖尿病
- 高血圧
- 脳腫瘍
- 動脈硬化
など、脳に関する病気や生活習慣病があります。 気になる症状がある場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。
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目の健康に必要な栄養を摂ろう
目の健康を維持するために欠かせないのが、
- アントシアニン
- ルテイン
- ゼアキサンチン
という成分です。
アントシアニン
ブルーベリーなどに含まれる青色の成分で、紫外線から目を守ってくれます。
その中でも北欧産ビルベリーという種類は、特にアントシアニンが豊富に含まれており、吸収率も高いので効果があると言われています。
ルテイン・ゼアキサンチン
この2つは組み合わせることで、本来の効果を発揮する栄養素です。
特にルテインは、40代を過ぎるとガクッと減少することが知られており、食べ物やサプリメントで摂取することが不可欠です。
目の栄養について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
パソコン、スマホ、テレビ、ゲームなど、どうしても目を酷使してしまいがちな私たちの生活。
目薬で一時的な症状の改善や、回復のサポートは可能ですが、やはりまずは目を充分に休ませてあげることが必要ですね。
そして、しっかりと必要な栄養を摂るようにしてください。
ただし、
- ピントが合わない
- 二重に見える
などの症状は、別の病気の可能性もあります。
「単なる疲れ目」とやり過ごしてしまわずに、気になる症状が続く場合には、病院で診てもらうことをお勧めします。
◯スマホ老眼を自宅でしっかり治そう
眼精疲労が進行してしまうと、目の周りだけでなく、全身にも症状が出てしまいますので、そうなる前に予防しましょう。
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