仕事が終わって、お家でゆっくり晩酌してリラックス。
または、仲間と飲みながらワイワイ騒いで、ストレス発散。
お酒好きにとっては、どちらもやめられない日常の楽しみですよね。
ただお酒を飲む時に、どうしても気になるのが中性脂肪。
よく「ビールよりも焼酎の方が体に良い」と聞きますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は、中性脂肪への影響やその他について、ビールと焼酎を比較してみました。
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中性脂肪を増やすのはビール?焼酎?
これは、結論から言うと、ビールも焼酎も大差はありません。
確かに、焼酎やウィスキー、ウォッカなどの蒸留酒は、糖質がゼロで、プリン体の含有量も少ない傾向にあります。
ただしアルコール度数で比較すると、ビールが5%前後なのに対し、焼酎は25%前後と、焼酎の方が高いことが分かります。
中性脂肪が増える原因となるのはアルコールです。
〇では、アルコール度数が低いビールの方が良いの?
それは同量を飲んだ場合の話です。
お酒好きの方なら分かると思いますが、ビール等のアルコール度数が低いものは、ついつい量をたくさん飲んでしまいますよね。
また薄いアルコール飲料は胃液の分泌を促進して、食欲を増進させる効果があると言われています。
よって、おつまみや飲んだ後の夜食など、過食を助長してしまう要因となり、アルコール以外のカロリーも摂取してしまう可能性があるのです。
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アルコールと中性脂肪の関係は?
アルコールを摂取すると、肝臓に運ばれ、そこで水と二酸化炭素に分解され、代謝されて体外に排出されます。
正常に分解されているなら問題はありません。
ただ、アルコールを摂取しすぎると、肝臓に負担がかかってしまうので、肝臓に中性脂肪が溜まってしまうのです。
〇中性脂肪が溜まるプロセス
肝臓で分解される際に、中性脂肪の分泌を促進する酵素が発生します。
中性脂肪の合成がピークになるのが、アルコールを摂取してから12時間後と言われています。
さらに、この肝臓にできた中性脂肪が体の各器官に運ばれるのに約12時間。
つまり、お酒を飲んでから丸1日くらいの時間をかけてゆっくり運ばれていくのです。
ところが、日常的にアルコールを過剰摂取してしまうと、肝臓の処理能力を超え、負担が大きくなり、中性脂肪の運搬も滞ってしまいます。
これが脂肪肝の原因となり、また中性脂肪値も高くなっていくのです。
〇中性脂肪が溜まるとどうなる?
そもそも中性脂肪は不要なものではなく、体内にエネルギーを貯蔵する役割を持ち、生命維持のために必要なものです。
しかし中性脂肪が必要以上に増えてしまうと、その過剰分が皮下脂肪や肝臓に蓄積され、また血液中に放出されるようになっています。
その蓄積が過剰になると、
- 肥満
- 動脈硬化
- 高血圧
などの症状が表れてきます。
そして、さらに進行すると
- 肝硬変
- 心筋梗塞
のような重篤な疾患を引き起こしてしまう可能性があるので、注意が必要なのです。
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お酒と上手に付き合うためのポイント4つ
一方で、昔からお酒は「百薬の長」と言われ、親しまれてきました。
適量のお酒を飲むことは、ストレスを軽減し、食欲増進や血行促進など、健康にプラスに働くこともあります。
適度な飲酒をしている方には長寿の人が多いというデータもあるくらいです。
ですから、必ずしも「お酒(アルコール)=中性脂肪を増やす悪いもの」として、絶たなければいけないものではないのです。
ただし健康を害さず、お酒とうまく付き合っていくためには、いくつかのポイントがあります。
1)お酒は適量を守る
まずは、お酒は適量を守って、楽しく飲むことが鉄則です。
元々の体質でお酒に強い・弱いの個人差はありますが、一般的に1日あたりの適量は、以下のように言われています。
- ビール 中瓶1本(500ml)
- 焼酎 0.6合(110ml)
- 日本酒 1合
やはり、控えめが良い!ということですね。
2)週1~2日は休肝日を
週単位で休肝日を設け、肝臓を休ませてあげましょう。
お酒を飲まない日には、ハーブティや烏龍茶などを飲むと、いつもと違った時間を過ごせるのでお勧めです。
中でも烏龍茶は、デトックス効果も期待できますので、中性脂肪が気になっている方には、まさに一石二鳥の飲み物です。
3)間にお水を挟みながら、ゆっくり飲む
お酒を飲むと、アルコールを分解するために、体の水分が失われてしまいます。
合間にお水を飲むようにすると、肝臓の負担を減らすことができ、またお酒もゆっくりしたペースで飲むことができます。
水を飲むと、二日酔いの予防にもなるのでお勧めです。
4)おつまみには気をつけて
お酒を飲むと、揚げ物や炭水化物など、ボリュームや味の濃いおつまみを食べてしまいがちです。
しかしこれらは、カロリーはもちろん、脂質や塩分も過剰に摂取することになってしまいますので、お酒を飲む時は食事にも気を付ける必要があります。
- サラダなどで野菜
- お豆腐
- お刺身
- ビタミンB群が豊富なレバーや卵
- 豆類
を中心に食べるようにしましょう。
また青魚には中性脂肪を下げる効果のあるDHあ&EPAが含まれますので、
- マグロ
- サンマ、イワシなどの青魚
も積極的に選ぶといいですね。
DHA&EPAは中性脂肪を減らしてくれる
お酒が好きな人だけでなく、DHA&EPAはあらゆる世代で不足していることが分かっています。
がんばって意識しても、青魚を食べる量にはどうしても限界があるんですね。
最近では、効率よくDHA&EPAを摂取するために、サプリメントを活用する人も増えています。
健康維持のために、最低限必要な栄養の知識を持っておきましょう。
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まとめ
中性脂肪の点から比較すると、ビールも焼酎もそれほど差はなく、むしろお酒の飲み方が重要です。
肥満の方や糖尿病の方には、やはり禁酒が勧められますが、基本的に健康な方であれば飲んでも大丈夫です。
飲み方にさえ気を付ければ、アルコールを過度に恐れる必要はない、と指摘する医師もいます。
健康で長生きするためにも、お酒との上手な付き合い方をマスターしたいですね!
また中性脂肪を下げるためには、お酒の量を控え目にするだけでなく、バランスの取れた食生活や適度な運動も取り入れることをお忘れなく。
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食生活の改善と運動の改善、そして正しい知識があれば誰でも改善することは可能です。
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