心筋梗塞と聞くと、普段から暴飲暴食で不摂生をしている人に多いというイメージをもつかもしれません。
しかし、若い女性でも心筋梗塞になるリスクがあることを知っていますか?
「私は、美容やダイエットのためにも、健康にはそれなりに気を付けているつもりだから大丈夫。ましてや肥満気味でもなく、喫煙の習慣もないから・・・」
と思いますよね。
今回は、そんな人にこそ知ってもらいたい、心筋梗塞の意外な原因について紹介します。
心筋梗塞の予防のために、参考にしてくださいね。
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若年層における心筋梗塞の原因は?女性特有の原因も!
若年層の心筋梗塞の発症数は、全体の総数から見ると少数ですが、決して珍しいものではありません。
若年層の心筋梗塞には、次のような原因が考えられます。
- 疲労
- ストレス
- 睡眠不足
- ダイエット
- 食生活の乱れ
- 喫煙
- 糖尿病や高脂血症などの基礎疾患
- 体質遺伝
心筋梗塞は、生活習慣の影響を大きく受ける病気です。
若いから大丈夫という油断から、睡眠不足や疲労、過度なストレスをそのままにしていると、心筋梗塞のリスクを高めてしまいます。
自律神経のバランスが崩れ、血圧や心拍数が上昇して心臓に負担をかけてしまうのです。
○男性と女性の違いは?
一般的に、男性の方が女性よりも心筋梗塞を発症しやすいと言われています。
それは、女性ホルモンには血管を広げる作用があるため、女性の方が動脈硬化の進行するスピードが遅いという傾向があります。
しかし、40代を過ぎると女性ホルモンが著しく減少するため、この時期の女性はとくに注意が必要です。
- 女性ホルモンの減少により、
- 血液中の悪玉コレステロールが上昇し、
- 心臓や脳の血管の動脈硬化が進み、
- 心筋梗塞や脳梗塞のリスクを急激に高めてしまう
のです。
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痩せている人も心筋梗塞に要注意!
心臓の血管の動脈硬化を早めてしまう原因として挙げられるのが、高血圧、糖尿病、高脂血症と言われ、肥満気味の人を連想するかもしれません。
しかし、痩せているから心筋梗塞になる危険性が低いというわけではありません。
心筋梗塞を引き起こす動脈硬化には、血液中の悪玉コレステロール値が大きく影響します。
太っているとか痩せているに関わらず、悪玉コレステロール値が高い人は注意が必要です。
特に、痩せているのに悪玉コレステロール値が高い場合、余った脂肪分が皮下脂肪として蓄積されていないということは、血管内にコレステロールとして蓄えられている可能性が考えられます。
太っている人は、もともと持っている脂肪細胞の数が多いので、脂肪を溜めやすい体質と言えます。
痩せている人は、その脂肪細胞が少ないので、オーバーした脂肪は、血管に流れてしまいます。
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若い人も、痩せている女性も、心筋梗塞を予防するために大切なこと
痩せている人も、まだ大丈夫だろうと思っている女性も、40歳になったら一度、冠動脈CTの検査を受けることをおすすめします。
病気の進行具合は臓器によって違います。
胃は一年に一度、大腸は三年に一度、検査を受けた方がいいと言われています。
それに比べ、血管の動脈硬化は5年から10年かけて進行するため、冠動脈の検査は10年に一度程度でも大丈夫です。
動脈硬化には遺伝的要素もあり、その影響が表われ始めるのは40歳前後と言われています。
40歳を過ぎたのを機に、一度は冠動脈の検査を受けて、動脈硬化の進み具合を知っておくといいと思います。
冠動脈CTは、保険診療であれば2万円以下、人間ドックでも5~10万円程度で、日帰りで受診できます。ぜひ、検討してみてください。
アキレス腱の太さで血管の状態が分かる!
オランダで広く知られている血管の状態を確認する方法があるそうです。
アキレス腱を指でつまみ、太さを測る方法です。
アキレス腱にはコレステロールや中性脂肪が付きやすく、
- 10㎜以下・・・健康
- 10㎜~20㎜・・・慢性的な高コレステロール
ということになるそうです。
遺伝的に高コレステロールの場合もあり、その場合は食事や運動に気を付けても改善されないため、医師の指導を受けることをおすすめします。
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まとめ
心筋梗塞は、高齢の人や肥満気味の人だけが発症するのではなく、若い人や痩せている人にとっても、決して珍しくない病気です。
心筋梗塞を引き起こす原因にもなる動脈硬化には、生活習慣の乱れやストレスが大きな影響を与えます。
また、女性は40歳を過ぎると女性ホルモンが減少するため、男性よりも動脈硬化になるリスクが高まります。
太っている、痩せているに関わらず、血液中の悪玉コレステロール値が高い場合は注意が必要です。
定期的に血液検査を受け、40歳を過ぎたら冠動脈CTの検査を受けることをおすすめします。
○食生活も気を付けてください
→心筋梗塞リスクが55%低くなる食習慣とは?【魚嫌いなあなたも安心】
日本人の多くの人が魚を食べる量が少なくなっています。
そのことも、心筋梗塞リスクを高める一因になっているのです。
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