海水浴やプールで遊びに何時間も夢中になっていたら、日焼けを通り越して、水ぶくれができることがあります。
痛みはひどいし、皮膚科に行くべきとはわかっていても休診日だったり、ちょっと面倒だったりすると市販薬に頼りたくなりますよね。
日焼けによる水ぶくれは市販薬で治るのか。
そして、効果がある市販薬はどんなものがあるのか。
今回は、日焼けして水ぶくれができたときの市販薬の使い方や対処方法についておつたえします。
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日焼けで水ぶくれができたら、市販薬では治らない
日焼けによる水ぶくれは、第2度(中~重度)の日焼けで、火傷と同じ処置が必要です。
基本的に、水ぶくれを治すためには、皮膚が自然に再生していくのを待つしかありません。
しかし、きちんとした処置をしないと、
- 治りが遅くなったり
- 皮膚がひきつったままになったり
- 傷口から細菌が入ったり
することがあります。
皮膚科に行って、水ぶくれの状態を診てもらうと、
- 症状にあったステロイド剤
- 鎮痛剤
- 皮膚が再生していくときに色素沈着を防ぐためのビタミン剤
が処方されることが多いです。
面倒だからといって、自己判断で市販薬を塗っていたりすると、水ぶくれが破れ、雑菌が入り、とびひになったりして、症状がひどくなる可能性が高いです。
特に、水ぶくれの大きさが10円玉以上の大きさの時は、すぐに皮膚科の受診をおすすめします。
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いざというときに役に立つ、おすすめ市販薬
皮膚科に行きたくても、休診日だったり、診察時間が終わって入れば行くことができません。
そんなときは、市販薬を使い、症状の悪化を防ぐために応急処置をします。
いざというときに便利な市販薬をご紹介します。
◯ドルマイシン軟膏
この薬は、水ぶくれを治すのではなく、傷口から細菌が入ることで起こる、二次感染を予防する効果があります。
子どもでも使うことができ、日焼けだけでなく、
- 火傷
- 切り傷の感染症
- 炎症
を防ぐことができる抗生物質です。
一つあると、万能に使うことができ便利です。
◯ワセリン
ワセリンは単なる保湿剤で、最近の火傷の治し方「湿潤療法」によく使われます。
「湿潤療法」は患部を消毒して乾燥させる昔の治療法とは違い、患部を保湿剤で覆いラップをする治療方法です。
ラップなので、はがす時も痛みが無く、回復が早いという長所があります。
また、水ぶくれが痛むのは空気に触れているからなので、ワセリンで保護することによって痛みを緩和することもできます。
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水ぶくれは破らない
水ぶくれができて、すぐ皮膚科に行く。
とりあえず、市販薬を使う。
どちらの場合も、水ぶくれは絶対に破ってはいけません。
◯水ぶくれを破ってはいけない理由
先にもお伝えしましたが、水ぶくれを破くと、傷口から細菌が入っています。
水ぶくれが破れたところは、再生の途中段階のため、無防備でデリケートです。
感染すると、簡単に化膿、炎症を起こします。
また、水ぶくれの中の液体は、体液で、皮膚を作る働きがあります。
水を抜くと、水ぶくれは平たくなるので、早く治るように感じるかもしれませんが、実は皮膚の再生を遅くします。
◯もし破れてしまった時はどうするか
破くつもりがなくても、タオルや洋服があたって破れてしまうこともあります。
この場合は、患部をきれいにして何もしないか、湿潤療法を行うか、ワセリンを塗って保護しておくかのいずれかになります。
水ぶくれの大きさにもよりますが、なるべく早く皮膚科を受診してください。
まとめ
日焼けは火傷と同じです。
水ぶくれは重度の火傷になるので、たかが日焼けと思わず、皮膚科を受診しましょう。
また、日焼けした時の「湿潤療法」は本当に効果がありますよ。
日焼けではありませんが、指先をヘアアイロンで火傷し、水ぶくれができたことがありました。
その時に、ワセリンを塗って、ラップをして1日過ごしました。
すると半日で痛みがとれ、何日かして皮が剥がれる時には、きれいな皮膚が再生していましたよ。
跡も全くありませんでした。
日焼けも火傷もしないのが一番ですが、もし、してしまった時は「湿潤療法」を試してみてくださいね。
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