夏休みになると、子どもと一緒に川や海に行って、思わずカニを捕まえてしまうことがありますよね。
しかし、「夏の思い出としてカニを家に持ち帰って育ててみたい」と思っても、いざ飼育するとなると知らないといけないことがあります。
たとえば、カニの餌や飼育環境ですよね。
海のカニと川のカニでは、環境も違ってきます。
今回はカニの餌やそのほかの注意点まで、カニを飼育する時に必要な知識をまとめておきました。
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カニの餌は?飼育に必要なポイント
人間にとって生きていくために「衣食住」が必須なように、すべての生き物には「食」と「住」は欠かせません。
食べ物と住むところを整えて、生活させてあげましょう。
海のカニなら、海の環境。
川のカニなら、川の環境。
カニの種類に合わせて、環境を用意してあげることが飼育のコツです。
◯カニの餌は何?
海のカニも、川のカニも基本的には肉食寄りの雑食です。
共通して与えていい餌
- 煮干し
- 鰹節
- ジャコ
- シラス
- 刺身
- 貝類(あさりなど)
- カニの餌(市販)
川のカニの場合は塩抜きしてから与えましょう。
海のカニは塩抜きしなくても平気です。
その他にもこれらの餌も大丈夫です。
川のカニの場合
- ミミズ
- 麩
- キャベツ
- ご飯
海のカニの場合
- 海藻
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◯餌をあげる時の注意点
- 同じものばかりに偏らせない
- 食べ残しは1日経ったら片付ける
人間と同じように個体別に好みがあるようですが、同じものばかりにならないようにするのがコツです。
人間と一緒ように、好き嫌いはいけませんって教えてあげましょう。
ただ、市販のカニの餌はいろんな種類の餌がミックスされているので、同じものでも大丈夫です。
カニは基本的にとっても小食です。
ちょっとかじっただけで数日過ごしちゃうこともあるみたいなので、えさをあげる時は少量ずつにしましょう。
残した餌はそのままにすると水を汚す原因なので、1日経ったら綺麗に引き上げます。
カニの飼育環境の整え方
次に、カニの住む環境をについて、お伝えします。
まずは両方に共通する注意点から紹介しますね。
- 水をきれいに保つ(酸素・温度)
- 底は歩きやすい環境に(砂利や砂など)
- 陸と水中を作る
- 隠れ場所を作る
◯水について
海のカニも、川のカニも飼育環境で大切なのは水をきれいに保つことです。
水の量は最低でもカニの全身が隠れるくらい、多く入れられる大きさの水槽なら陸部分とのバランスをみてなるべく多めにいれてあげましょう。
水を綺麗に保つということは、
- 常に水中に酸素がある状態にすることと
- 水温が上がりすぎないようにすること
です。
水を入れ替えれば、その時に酸素も一緒に含まれるので、ろ過装置などをつける予定のない場合は1〜2日置きに水を交換してあげましょう。
水草を入れるのもいいですね。
そしてこれからの夏場に要注意なのが水温です。
室内でも日当たりのいい場所などで油断していると茹でカニが出来上がってしまいますよ。
涼しくて、風通しのいい場所に水槽を置くようにしましょう。
◯底について
水槽の底にはカニが歩きやすいように必ず砂利を敷くようにしましょう。
砂でもいいですが、水替えが大変です。
◯陸について
川や磯にいるカニはよく陸にも上ります。
範囲は狭くていいので石を積み重ねる、流木を置くなどして陸の部分も作ってあげましょう。
実際にカニを捕まえてきた海や川の環境を思い出しながら作るといいですね。
◯隠れ場所について
カニは隠れるのが大好きです。
カニを見つけた時も、石を動かしたりして探しませんでしたか?
カニが隠れられるように大きめの石を重ねたスペースや、小さなつぼを入れるなどして身を隠せる場所を作ってあげましょう。
これも見つけた場所に隠れ場所作りのヒントがありますよ!
この他にも、海と川のカニでそれぞれ気をつけたいポイントがこちらです。
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◯海のカニの場合
海のカニですから、水は海水が必要です。
海が近ければ海水を汲みに行くこともできますが、夏の旅先でとなれば難しいですよね。
海でカニを捕まえた場合は、ペットショップで「海水の素」を購入しましょう。
◯川のカニの場合
川のカニは淡水なので、水道水で大丈夫です。
ただカルキがあるので、1日置いた水を入れてあげるようにしましょう。
飼育におすすめできないカニもいる
基本的には海のカニも川のカニも、雑食性のカニであれば飼育は簡単にできます。
ただ、砂浜で捕まえたカニを持ち帰るのはお勧めしません。
砂浜にいるカニはチゴガニやコメツキガニの場合が多いですが、砂浜のカニは砂の中にいる微生物を食べています。
定期的に海に砂(波打ち際の砂)を取りに行けない場合は、餌を用意することが出来ないので、海でカニを探す場合は岩場などの磯を探しましょう。
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まとめ
海のカニか川のカニかによって、餌や環境など、飼育の仕方が変わってきます。
持ち帰ってきてから慌てて用意しても間に合いますが、飼育の準備をしてから川や海でカニを探しに行くとスムーズですよ。
カニを探しに行く時には、水槽に入れるために貝や木などを拾ってくるとよいでしょう。
子供の自由研究にもぴったりですし、夏休みの素敵な思い出になりそうですね。
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