ツメダニはとても小さくて見えないのに、噛まれると、とても痒いですよね。
でも、ツメダニに刺されたのか、ノミ、蚊に刺されたのかよくわからないこともあります。
ツメダニに刺されたときに、ダニ刺されにあわない薬を使ったり、対処を間違ったりしてしまうと、いつまでも痒みが消えず、症状が悪化することがあります。
虫刺されは、どんな症状があるかを見極めることが肝心です。
そこで、今回は、ツメダニに刺されたときの症状や、市販薬から処方薬まで使われる薬についてご紹介します。
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ツメダニに刺されるとこんな症状がでる
ダニの種類は数万種もありますが、ツメダニは、ダニ全体の4〜5%を占めるダニです。
大きさは、とても小さくて0.3〜1.0ミリほどしかなく、カーペットや畳、布団など、私たちの周りに潜んでいます。
◯我慢できないほどの強烈な痒み
ツメダニに刺されると、刺されてから、2〜数日後に強烈な痒みが出て、刺した直後に痒くはなりません。
痒い期間も長く、1、2日では治まらず、1週間ほど痒みが続き、蚊の痒みとは比べ物になりません。
痒みに個人差はあるものの、あまりの痒さでかきむしってしまい、水疱ができたり、黒が残ったり、雑菌が入ってとびひになるケースもあります。
赤ちゃんや小さな子供が刺されてしまうと、痒さを我慢できずかきむしって、とびひになることがとても多いので、気が付いたら早めの対策が必要です。
◯刺された箇所が赤くはれる
ツメダニ刺された箇所は、2〜数日ほどで赤く腫れてきます。
腫れの大きさは、0.5〜1センチほどです。
ツメダニに刺された場合は、その箇所だけが赤く腫れます。
1か所のみの腫れ、大きな腫れの場合は、痒みがあっても、ツメダニが刺した可能性はとても低いです。
◯数か所の穴が開く
よく、ツメダニに刺されると穴が2か所開くと言われますが、トコジラミが刺した後も同じように穴が2か所開きます。
ツメダニが刺すと、確かに2か所は穴が開きますが、1か所ではなく、数か所も刺すので、穴はたくさん開いています。
ちなみに、蚊は針が1本なので、穴は一か所です。
◯隠れている所が刺されている
ツメダニは、隠れていないところも刺しますが、洋服などで隠れている場所をよく刺します。
よく刺すのは、お腹、脇腹、二の腕の内側などの柔らかい箇所です。
年齢が若い、太っている人が刺される傾向があります。
◯夏場や温かい室内で刺される
ツメダニは、温かくて湿気がある場所を好みます。
具体的には、温度25〜30度、湿度が65〜85%だと、発生、繁殖しやすいです。
夏場、特に湿気の多い、梅雨時期の発生が最も多いですが、冬場の暖かい室内でも発生します。
ほこりや食べかすを、エサにして繁殖するので、室内で、そういった環境で過ごしていて、痒みがおこったなら、ツメダニに刺された可能性が高いです。
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どんな薬が効果的?
ツメダニに刺されると、腫れが引くまで痒みが強いので、ステロイド系や抗ヒスタミン系の薬を使って、痒みを和らげます。
痒みを押さえる薬には、塗り薬と塗り薬があります。
便利な市販薬もありますが、他の薬を使っている、健康上の不安がある、妊娠している場合は、医師に相談し、薬を処方してもらうのが安心です。
また、6か月未満の赤ちゃんに市販のステロイド剤を使ってはいけません。
皮膚科を受診し、処方薬を使います。
◯セレスタミン
病院で処方される飲み薬で、抗ヒスタミン薬とステロイドを合わせた薬です。
即効性が高く、痒みを素早く抑える時に、処方されることが多いです。
副作用として、強い眠気が来るので、合わない場合は、医師に相談してください。
◯アレグラ
アレグラは、非ステロイドの抗ヒスタミン薬の飲み薬です。
痒みを押さえる効果があり、セレスタミンに比べて、眠気が少ないです。
その分、効果が現れないこともあるので、なかなか治らない場合は再受診が必要です。
◯リンデロンVG軟膏
リンデロンVG軟膏は、ステロイド剤で、ツメダニなどの虫刺されによく処方されます。
ステロイド剤のレベルでは、1〜5のうちの3に属します。
赤ちゃんなどに処方される場合は、ワセリンやヒルロイドなどの保湿剤と混ぜて使われることが多いです。
◯マイザー軟膏
皮膚の炎症を抑える ステロイド剤です。
ステロイド剤のレベルは、上から2番目の非常に強いになります。
◯デルモベート軟膏
ステロイド剤の中では最強レベルです。
かなりの効果があるので、炎症を抑える力が強力で、症状がかなり悪いときにのみ使われます。
皮膚萎縮などの副作用の危険性が高いので、短期間の使用にするなど、医師や薬剤師の指導に従ってください。
◯ムヒアルファEX
ここからは、ドラッグストアで購入できる市販薬です。
ムヒアルファEXは弱めのステロイド剤が入っている、第二類医薬品に分類されている塗り薬です。
炎症と痒みを押さえる効果があります。
塗るとスーッとした清涼感が特徴です。
◯ウナコーワエースG
ムヒアフファEXと同じ、第二類医薬品の塗り薬で、炎症とかゆみを抑えてくれる成分が配合されています。
薬を付ける部分がスポンジ状になっているので、手を汚さずに、痒い所に塗ることができて便利です。
◯タクトプラスクリーム
痒みや赤み、はれに効果があります。
塗ってもベタベタせずに使い易いです。
ムヒアフファEと同じく、塗るとスーッとした使用感です。
◯オロナインは使ってはいけない
多くの家庭に常備されていることが多いオロナインですが、ツメダニに刺された時には使ってはいけません。
裏の注意書きにもありますが、湿疹・ただれ・かぶれ・化粧下・虫さされには使用しないでくださいと書かれています。
使ってしまうと、悪化する可能性があるので、絶対に使わないようにしてください。
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ツメダニに刺されないようにするには
最後は、ツメダニに刺されないように、発生をおさえ、除去する方法です。
最も効果的なのは、頻繁に、丁寧に掃除機をかけることです。
布団にも、ツメダニは生息しているので、布団にも掃除機をかけるようにします。
布団を天日に干せば、ダニが死滅すると信じている人もいますが、ダニは60度以上の熱で一気に除去しなければ死滅しません。
干している間に、布団の奥底へ避難してしまいます。
布団にいるツメダニを除去するために、効果があるのは布団乾燥機を使うことです。
布団乾燥機なら、一気に高温にすることができるので、逃げる前に死滅させることができます。
乾燥し終えたら、ツメダニを掃除機できれいにすっておくようにすれば、かなりの数を除去することができます。
その後は、細目に乾燥機を使ったり、ダニ防止用のシートを使うなどで対策をしていけば、刺される心配が減っていきます。
まとめ
ツメダニに刺されると、とても痒いので、我慢できずにかきむしってしまい、肌を傷つけてしまいます。
できれば病院へ行き、薬を処方してもらうのがいいですが、無理な場合は、市販薬を使って早めに対処していくことが大切です。
また、何より、ツメダニを発生させないことが重要です。
丁寧な掃除で除去することができるので、日々の掃除を怠らないようにしたいですね。
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