食べ過ぎたり、飲み過ぎたりした後、胸焼けしたりゲップが出たりしますよね。
自分自身でも不快ですし、特に人前でのゲップは気になって、余計ストレスに感じてしまう場合もあります。
医者の薬や市販薬を上手に使って、すばやく対処してしまいましょう。
ただ、知っておくべきなのは、もしかすると病気が潜んでるかもしれない、ということ。
食後以外でも慢性的に症状が続く場合には、ちょっと注意して観察してみていただきたいのです。
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胸焼け・ゲップの原因と関連する病気
胸焼けやゲップは、いわゆる「生理現象」なので、すぐ収まるだろうと放置している方が多いのではないでしょうか。
しかし、
- 暴飲暴食したわけではないのに胸焼けが続く
- 最近ゲップの回数が増えてきた
と慢性的なものになっている場合、それは病気の可能性があります。
でも、この程度の症状で病院へ行くのか?と言うと、ちょっと悩んでしまいますよね。
そもそも、こうした胸焼けやゲップはなぜ起こるのでしょうか。
胸焼けを引き起こしているのは、主に胃酸です。
通常は、胃酸が過剰に分泌されたり、逆流することはないのですが、
- 食生活の乱れ
- お酒の飲み過ぎ
- 薬の副作用
- ストレス
- 肥満や猫背
などの条件が加わると、胃酸が食道に逆流して粘膜を荒らしてしまいます。
これが胸焼けが起こる理由です。
胸焼けとゲップの関係
また胸焼けとゲップは、一見関係のないことのように思えますが、胃酸が逆流するときは胃の圧力が高くなっています。
さらに「噴門(ふんもん)」と呼ばれる胃と食道を隔てる弁の役割をしている部分が弱くなっているため、胃で溜まったガス=ゲップが出やすくなっているのです。
では、胸焼けやゲップの症状と関連する病気には、どのようなものがあるのでしょうか。
日本人の食生活の変化を背景に、増加傾向にあるのが「逆流性食道炎」です。
またその他にも、以下のような病気が考えられます。
- 胃酸過多症
- 非びらん性胃食道逆流症
- 慢性胃炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 胃がん
- 空気嚥下症
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逆流性食道炎の治療と薬
逆流性食道炎が疑われる場合、病院では、問診、内視鏡検査を行った上で、投薬での治療を開始するのが一般的です。
その際に用いられるのは、
- プロトンポンプ阻害薬(PPI)
- ヒスタミンH2受容体拮抗薬
などで、胃酸を抑えたり、また傷付いた粘膜を修復する薬や漢方薬を併用することもあります。
また薬の服用だけでなく、生活指導や食事指導、肥満の是正も同時に行うことが重要と言われています。
ドラッグストアで買えるおすすめの市販薬は?
とは言え、「忙しくてなかなか病院に行けない」「とりあえず市販薬で様子を見たい」という方も多いと思います。
そこで、ドラッグストアなどで購入可能な市販薬及び漢方で、逆流性食道炎の症状緩和に効果が高いものをいくつかご紹介します。
◯ガスター10
上述の「ヒスタミンH2受容体拮抗薬」であH2ブロッカーが含まれている代表的な市販薬です。
胃酸の分泌をコントロールする効果があり、特に胃痛や胸焼けをスーッと収めてくれると言われています。
水がなくても服用できるので、忙しい方にもおすすめです。
◯ガストール
胃酸を抑制し、胃の荒れた部分を保護してくれる成分が含まれています。
また胃が傷つく事を防ぐだけでなく、荒れた胃を修復する作用もあります。
特に、連続して起こるゲップや胃痛の症状に効果が期待できます。
◯パンシロン
荒れた胃粘膜を修復し、胃酸を中和してくれるタイプのお薬です。
粘膜修復剤と健胃剤、また消化を促進する消化酵素など、有効成分がバランスよく配合されています。
胃をスーッとさせる速攻性があり、胸焼けにも効くと言われています。
◯君子湯(りっくんしとう)
弱った胃腸や、胸のつかえなどの症状緩和に用いられる漢方です。
内臓の働きを活発にするだけでなく、精神的なイライラ、ストレスにも効果があると言われています。
その他に漢方では、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)も胃腸の炎症を抑え、吐き気や弱った胃を改善する作用があります。
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まとめ
胸焼けやゲップは、一見関係なさそうですが、いずれも胃(胃酸)に問題がある時にあらわれる症状ということが分かりました。
また今回は、「逆流性食道炎」の治療と薬を取り上げてご紹介しましたが、胸焼けやゲップは、放置すると胃潰瘍や胃がんなど重篤な病気につながる可能性があります。
市販薬では、一時的な症状緩和は見込めますが、根本的な治療には、医師の診断や生活改善が不可欠です。
そのうち治るだろうと軽視せず、気になる症状が続く場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。
また胸焼けやゲップが起こる要因には、日ごろの生活習慣や食事、ストレスなどが大きく関わっています。
そのことを忘れずに、自身の健康について今一度じっくり考えてみることをおすすめします!
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