まだまだ暑い9月~10月でも、インフルエンザを発症する場合には、この時期ならではの原因が潜んでいます。
もしかすると、あなたは
「インフルエンザは、11月の終わりごろとか、寒さが強くなってきた時期からの病気なんじゃないの?」
思っていませんか。
しかし、実際のところ、インフルエンザは一年中感染する可能性がある病気なんです。
今回は、9月~10月にインフルエンザに発症する理由と対策についてお伝えしていきますので、予防や対処する際の参考にしてくださいね。
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9月~10月にインフルエンザが発症する原因とは
一般的に、インフルエンザは流行するのは、寒くなる11月末から12月にかけてですよね。
これはなぜかというと、
- 空気が乾燥してインフルエンザウイルスが増えやすい
- 寒いため、部屋の空気の入れ替えが足りない
- 乾燥で呼吸器が弱っている
などが原因で感染を広げるからです。
でも、9月~10月と言えば、まだまだ残暑が厳しく、気温、湿度ともに高いですよね。
それなのに、どうしてインフルエンザが流行するのか。
インフルエンザは一年中発症する可能性があることはもちろん、次のような、この時期特有の気候や行事が関係しているようです。
◯季節によってウイルスの種類が違うため
インフルエンザは、ウイルスのタイプから、A型、B型、C型に分かれ
- A型…11〜3月
- B型…2〜3月
- C型…季節を問わない、一年中かかる
と流行の時期が違います。
9月~10月に発症してしまうのは、主にC型です。
インフルエンザは一度かかると抗体ができ、1シーズンで2回以上感染することはありません。
しかし、抗体ができていても、違うインフルエンザになる可能性があり、油断はできないのです。
さらに、新型インフルエンザが発生することもあり、いつ流行をするのか、わからないのです。
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◯9月~10月は季節の変わり目で体調を崩しやすい
よく、「季節の変わり目は体調を崩しやすい」と言われますよね。
9月~10月は
- 昼間は夏の暑さが残っているのに、夕方にかけと気温がグッと下がる
- 一日ごとに気温、天候の差が激しい
- 急に暑い、涼しいがあり、衣類の調節が難しい
等の特徴があります。
暑いと思って、上着を持って行かなかったり、真夏の服装で外出して、夕方にかけて寒い思いをしたりしたことありませんか。
気温の変化に対応し、体温を一定に保つには、かなりのエネルギーが必要で、体に負担もかかります。
気温の変化が激しいと、温度差に体がついていけずに、自律神経も乱れがちです。
季節の変わり目は、体温調節のために体、自律神経もフル回転しているので、免疫力が低下してしまいます。
そのため、体調を崩すだけでなく、インフルエンザを発症してしまうケースが多いのです。
この時期は、本格的なシーズンに比べて、インフルエンザウイルスの量は少ないのですが、体の抵抗力が衰えているために発症してしまうことがあるのです。
◯イベントが多く、体調を崩しがち
9月~10月は楽しいイベントもたくさんで、忙しい時期です。
- 運動会、体育祭
- 遠足
- シルバーウィーク
- ハロウィン
などのイベントがたくさんありますよね。
とても楽しいのですが、その分、人混みの中に入る機会も増えてきます。
インフルエンザウイルスを持っている人が少しでもいれば、周囲に感染し、多くの人に感染させてしまいます。
また、イベント続きで、疲れがたまっていて、抵抗力がおちているのに、つい、無理をして参加してしまうのも原因の一つ。
体力が落ちて感染しやすい状態で、人混みの多い場所に入っていくため、感染する可能性があるのです。
◯高熱が出ても疑わない
一般的な流行時期ではない、9月~10月にインフルエンザで熱が出ても、インフルエンザとは疑わないのも、感染を広げる原因になります。
熱がでても、「風邪を引いたかな」程度にしか考えず、会社や学校に行ってしまえば、インフルエンザウイルスをまき散らすことになります。
また、夏休み連休明けで張り切ってしまい、体調が悪くても休まないという傾向もあります。
インフルエンザは検査をしなければ、わからないのですが、医師も
「まさかこの時期にインフルエンザを発症するなんて…」
と、見落としてしまうケースもあるようです。
◯対策が本格化していない
9月~10月はまだ、多くの人は、インフルエンザに対しての予防意識が薄く、対策も本格化していないことも原因の一つです。
インフルエンザ対策として、予防接種をうけることが多いですが、本格的なシーズンは10月末から11月にかけて。
まだ、少し先です。
10月末にすぐに予防接種を受けたとして、抗体ができるまでは、2週間が必要です。
これでは、9月~10月の予防には間に合いませんよね。
繰り返しになりますが、この時期にインフルエンザを発症すると思い混んでいるために
- マスクをする
- 手洗い
などの、基本的な対策も、念入りにしないケースも少なくありません。
インフルエンザの対策がされていない中で、免疫力が落ちている人が増える…
まるで、インフルエンザが簡単に感染を広げる状態を作っているようなものなのです。
◯集団感染をする
学生や児童、園児に多いのですが、夏休み中に旅行や帰省などで感染し、2学期が始まって一気に集団感染をしてしまう場合もあります。
インフルエンザウイルスは感染してから、完治をするまで2週間ほどかかり、その間は感染させてしまう危険性があります。
例えば、夏休みの終わりごろに感染した場合。
発熱、熱が下がったあとで新学期がスタートしてしまいます。
そうなると、実はウイルスが体の中にいる状態です。
熱が下がっていても、体の中にウイルスがいれば感染を広げてしまうので、気が付かないうちに集団感染をしてしまうのです。
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どうやって対策をすればいい?
◯人混みの中にはいるときは、マスクを
予防接種が、始まっていない、9月~10月。
感染を防ぐためにはウイルスを体の中に入れないように、自分の身を守ることが必要になります。
そのためには、マスクをすることです。
人がたくさん集まるイベントに参加するときは、もちろん、電車やバス、公共の場に入る時もマスクをしておきます。
ウイルスを持っている人がどこにいるか、わからないので、常日頃から、注意をするようにしましょう。
特に、イベント続きで、疲れているな、体調がすぐれていないなと感じる時は、なおさら、マスクを忘れてはいけませんよ。
◯手洗いをする
マスクと並んで、基本的な対策方法ですが、はやり基本が何より大切です。
マスクで口や、鼻の中から入ってくることは防げても、外で、インフルエンザウイルスを触っている可能性はとても高いです。
ついてしまったものは、石鹸で洗ってしっかり流し取ってしまうことが肝心です。
◯服装に十分注意する
体温を一定に保つためには、衣類で調節するしかありません。
たとえ、出かけるときの気温が高く、暑かったとしても、夕方になって気温が下がる可能性はあります。
一枚、薄めの上着や羽織れるもの、ストールなどを持って出かけるようするといいですね。
◯無理をせずに休む
インフルエンザにかかわらず、体調が悪い時や熱が出ている時は、
- 熱がある
- 食欲がない
- 疲れ気味
- だるい
- 寝不足
など、体調が悪い時は無理をするべきではありません。
体調の悪さが、インフルエンザが原因であれば、外に出てしまうと、感染をさせてしまう危険性があります。
インフルエンザではなくても、抵抗力が落ちているときに外出をすれば、感染する可能性もとても高くなります。
ですから、自宅でゆっくり休養を取るのが一番です。
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もしインフルエンザにかかってしまったら?早く気付くことが肝心
もし、9月~10月にインフルエンザを発症してしまったらどうしたらいいのでしょうか。
季節や時期が違っても治療法に違いはありません。
- 水分を十分にとる
- 病院で処方された薬をちゃんと飲む
- よく休んで体力を回復させる
これが、基本の治療法です。
重要なことは、インフルエンザの治し方ではなく、インフルエンザをただの風邪と勘違いしないことです。
感染をこれ以上広げないためには、まずは、インフルエンザかどうかを診断してもらうことからです。
いつもよりも、高熱が出た場合は、早めに病院の診察を受けるようにしてくださいね。
まとめ
9月~10月に、インフルエンザが感染をしてしまう原因は、寒暖の差が激しい気候やイベントが多く疲れやすいなどが考えられます。
対策も本格的になっていないのも原因の一つです。
「こんな時期にインフルエンザなんて発症しない」
というのは、大間違いです。
季節や気候に合った、対策でインフルエンザを予防して、楽しい9月~10月を過ごしたいですね。
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