とかげは、目の周りにはうろこがたくさんあって、少し怖くて、まるで恐竜にも見えますよね。
でも、よく目を見てみると、かわいい目をしているんですよ。
実は、とかげの目は、種類によって違いがあるんです。
さらに、ちょっとびっくりする秘密をもっていたり、病気になったりしてしまうこともあるようなんです。
そこで、今回はトカゲの目の種類や驚きの秘密などについてご紹介します。
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トカゲの目の種類!瞳孔の形や目の数に特徴が!?
◯トカゲの瞳孔の種類
トカゲは、「有鱗目トカゲ亜目」に分類される爬虫類です。
全体的なフォルムは、好き嫌いが分かれますが、目がクリッとしていてかわいいなどと、人気がある動物です。
その目をよく見てみると、瞳孔の形に違いがあり
- 猫のように縦型
- 円形
の2つがあります。
この違いは、トカゲの活動の習性によるものです。
全てに当てはまるわけではないのですが、夜行性だと縦長、もしくは横長、昼行性だと円形になる傾向があります。
◯トカゲは3つ目をもつ種類がある
動物は、一般的には目は2つしかありませんよね。
でも、トカゲの中には、3つも目がある種類があるんです!
3つ目の目は「頭頂眼」と呼ばれる目で
- 像を映し出す網膜
- 色や明るさを識別する
という2つの役割があり、暗い場所でもしっかり見えるようになっています。
つまり、昼用と夜用の目をもっているんです。
頭頂眼は、薄い膜で覆われいるため、すぐに見つけることは難しいです。
若い時しか確認できないトカゲもいれば、成体にでも確認できるものがあるなど、種類によって見え方に違いがあります。
このように、3つ目の目を持つ代表的なトカゲはムカシトカゲです。
ムカシトカゲは、ニュージランドで生息している原始的な爬虫類で、トカゲというよりもイグアナに似ています。
厳密にいえば、トカゲという言葉が付いていますが、トカゲとは違う爬虫類です。
蛇にも似ていていないとても珍しい爬虫類です。
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◯トカゲには瞼がある
トカゲの似た姿の生物に、ヤモリがいます。
爬虫類に詳しいなら、簡単に見分けがつきますが、2つの違いがすぐわからないケースも多いですよね。
いくつか違いがありますが、その1つが目の瞼があるかないかです。
例外も存在しますが、トカゲは瞼があるので、まばたきをします。
ヤモリの多くは、瞼がありません。
そのため、目のごみや乾燥を防ぐために、舌で目をなめます。
まばたきの瞬間を見ることは難しいかもしれませが、目を舐めていたらヤモリの可能性が高いです。
ちなみに、トカゲの瞼は人のように上からではなく、下から上に瞼が閉じます。
爬虫類の先祖は鳥のため、その特徴を受け継いでいるようです。
目から血を出すトカゲがいる!?
3つの目を持つトカゲがいるのも驚きですが、これ以外にも、何と目から血を飛ばすトカゲもいるんです。
サバクツノトカゲというトカゲで、大きさは6〜15センチほどで、一般的なトカゲの姿とは違って丸い体をしています。
敵を追い払うために、目から血を噴射し、なんと1メートルも血を飛ばします。
血液を目から飛ばすという姿で驚かすだけでなく、血液に敵の嫌がる成分が入っていて敵を追い払います。
「目から血なんて出るはずがない!」と思うかもしれませんが、偽物ではなく、本物の血液です。
さらに、驚きなのが飛ばす量です。
なんと、体の全血液の3分の1もの量を飛ばしています。
人間だったら大変なことになりそうですが、サバクツノトカゲは敵が驚いてひるんでいる間に逃げていきます。
まさに、命を懸けて敵から逃げているのです
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トカゲも目の病気になる
不思議がいっぱいのトカゲの目も、病気になることがあります。
例えば
- 目が開いていない
- 光に反応しない
- 動く餌に反応しない、餌を取り逃がすことが多い
など、次のような病気の疑いがあります。
◯くる病
トカゲの目に影響を与える病気で、一番多いのが「くる病」です
くる病になると、上記の症状以外に、
- 手足の痙攣
- 歩き方がおかしい
- 円を描くように動き続ける
- エサを食べない(初期に多い)
などの症状も出ます。
血液中のカルシウムが不足したことが原因です。
クル病は、投薬やカルシウムの補給、日光浴などで改善ができます。
ですが、気が付かないまま進行してしまうと、後遺症が残る危険もあります。
トカゲは変温動物のため、暖かい時期に動かなくなることは、ほとんどありません。
気候と活動が一致していない場合は、病気の可能性がありますので、注意してあげてくださいね。
◯脱皮が上手くいかない
トカゲは全身と同様、眼球も脱皮を行います。
脱皮が上手くいかず、目に残ったままだと、開かなくなり、見えづらくなります。
皮が残っている可能性がある場合、濡らした綿棒で優しく確認し、点眼を行うと改善されます。
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◯栄養状態
トカゲは与えられた餌に偏りがあると、栄養失調をおこし、目が見えづらくなるケースがあります。
たとえば、人工的に作られたミルワームなどばかりを与えていると、そういった症状に陥りやすい傾向があります。
ペットショップでも、生きた餌を購入することができます。
できるだけ自然の餌も取り入れながら、バランスよく栄養を補給してあげましょう。
◯呼吸器の感染症
トカゲは、鼻から目にかけて感染症を起こします。
目が開けられなくなり、悪化すると失明を起こすケースもあります。
最悪の場合、口腔内に炎症を起こしたり、餌が食べられなくなり、体力がなくなって死んでしまう危険もあります。
洗眼や抗生物質で治すことができますので、目がおかしいと思った時はできるだけ早めに獣医に連れて行くようにしてくださいね。
まとめ
何気なく見ていたトカゲの目は、不思議がいっぱいです。
目が3つあったり、目から血を流したりするのは、トカゲが自然界を生きていくための工夫です。
水槽の中は敵から襲われることがありませんが、病気をしてしまったり、脱皮が上手くいかなかったりすることも多いです。
しっかり飼育して、快適に過ごせるようにしてあげましょう。
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