百日咳は子供が感染する病気というイメージを持っている方がいますよね。
しかし、ここ最近の統計によると、百日咳の患者の半数以上は16歳以上の未成年、そして、成人である大人だということが分かっています。
つまり、百日咳について、正しい知識や対策を知らない大人が多くいるということになります。
原因や対策について正しい知識を持ち、正しい対処法をしっかりと身につけておきましょう!
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大人が百日咳に感染する理由
百日咳はワクチン接種により防ぐことが出来る病気ですが、接種後の予防効果は10~12年と言われています。というのも接種後、3~5年で徐々に百日咳の抗体が減少していくことが分かっているからです。
しかし、定期的に百日咳の予防接種を定期的に受ける人はあまりいません。
そして、「なんだか咳が長引くなぁ」と思っているうちに、実は百日咳に感染していたと後から気づくことが起きてしまうのです。
実は、大人の百日咳の症状は見分けるのがとても難しいという現状があるのです。
なぜ百日咳の症状に気づかないのか?
百日咳の症状を大人と子供で比較してみました。
◯子供
風邪の症状のようなもの(鼻水、くしゃみ)が出始め、次第に乾いたコンコンという咳が続き、その後、発作的な咳になる。その後、レプリーゼと呼ばれる息を吸い込むときにひゅーという笛がなるような音が聞こえる。
(※乳児はチアノーゼ、呼吸困難を起こしやすく、また合併症の危険性も高まります。)
◯大人
風邪の症状のようなもの(鼻水、くしゃみ)が出始め、乾いたコンコンという咳が長期に渡り、出る。
実は、大人が百日咳に感染した場合、発作のような咳も見られないため、医者からも風邪と診断されることが多いのです。
風邪と診断されたが咳がなかなか止まらなず、念のために検査して、ようやく百日咳と分かることが多いのです。
また、その検査でも子供のように白血球の数値での異常が出にくく、抗体価の検査をしなければ、百日咳の診断を下すのは難しいという面もあります。
つまり、大人の百日咳に感染しているかどうかは、気づくのが遅れるケースが非常に多いのです。
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子供にとって、とても危険!
それでも、体力がある大人の場合は、百日咳に感染しても、時間はかかりますが自然治癒してしまいます。
しかし、ワクチン接種が出来ない生後間もない乳児には、特に命の危険も伴うほど危険な病気であることを知っておかなければなりません。
くれぐれも甘く見ないように、正しい知識を身に付けておく必要があります。
百日咳の感染を防ぐ、効果的な予防対策4つ
1)百日咳ワクチンの予防接種を受けましょう。
百日咳は二度目は一度目より症状は軽くなるようですが、一度かかったからと言って抗体が出来る病気ではありません。そして、予防接種を受けたとしても5年ほど経てば抗体数が徐々に減少し、10年前後で効果がなくなります。
そのため、完全に百日咳を防ぐためには10年前後を目処に、抗体が完全に消える前に定期的な予防接種を受けることが望ましいでしょう。
2)風邪の症状が出始めたら、マスクの着用を。
風邪かどうか判断が難しい百日咳ですから、百日咳ではないという完全な診断が下るまでマスク着用を心がけましょう。
3)こまめな手洗いをしましょう。
また、百日咳は咳だけでなく、くしゃみなどでも飛沫感染することが分かっています。くしゃみを抑えた手で何かを触るとそこから二次感染の危険性もあります。
風邪の症状が出始めたらこまめに手洗いすることも大切です。
4)早めの医療機関受診をしましょう。
仕事が休めない、病院に行く時間がないなどの理由で医療機関への受診から遠ざかることは、百日咳の診断を遅らせることに繋がります。
いつもより咳が長引いているな…と思ったら早めに時間を作り、お近くの医療機関へ受診しましょう。
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まとめ
大人が百日咳に感染しても、風邪の症状以外にこれといった特別な症状が出ないため、とても気づきにくいということを知っておきましょう。
その上で一番大切なことは、定期的な予防接種を受けることです。
子供にとっては大きなダメージになってしまいますから、適切な対策を取っておく方が安心です。
特に乳児は、月齢が低ければ低いほど重症化しやすく、合併症が起きたり、命を落としかねない危険な病気です。
子供を守るため、そして、大人が無用な二次感染を広げないためにも百日咳に関する正しい知識を身につけて、しっかりと対処することが必要ですね。
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