1歳から小学校入学までの幼児はどんどん成長しますよね。
子供の成長は親にとっては気になるものです。
どんどん身長が伸びると嬉しくなりますが、逆に身長が伸びない幼児だと、「早く大きくならないかな」と少し心配になりますよね。
中には、両親が身長が低いと「遺伝だし仕方ない」と気にしないこともあるかもしれません。
でも、幼児期の身長が伸びない原因について、きちんと考えたことありますか?
実は、遺伝以外にも身長が伸びない幼児には原因がありますし、中には治療が必要な病気の場合もあります。
今回はその原因についてお伝えします。
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身長が伸びない原因は成長ホルモン
身長が伸びるのに大きな役割を果たしているのが成長ホルモンです。
成長ホルモンの分泌を十分にするためには、
- しっかり睡眠をとること
- 栄養を十分にとること
- 運動をしっかりすること
がポイントです。
○成長ホルモンは睡眠中にたくさん分泌される
寝る子は育つと言われるように、成長ホルモンは寝ている間にたくさん分泌されます。
幼児は平均10時間の睡眠が理想ですが、最近では11~12時に寝る幼児もいるようです。
成長ホルモンは特に、夜10時から深夜2時にかけて分泌が多いので、その時間にしっかり寝ることが理想的です。
しっかり睡眠がとれていないと、日中もしっかり活動できないので成長にも悪影響を及ぼします。
○栄養の偏り、小食が原因
十分に栄養を取ることで体は作られ、成長ホルモンの分泌が良くなります。
小食の幼児は、やはり小さく、身長の伸びるスピードも遅い傾向があります。
お菓子ばかりたくさん食べる幼児も、お腹はいっぱい、カロリーは十分なのに、栄養が足りなくなり、背が伸びない場合があります。
幼児はまだ胃が小さいので、一回の食事でたくさん食べることができないので、3回の食事でバランスよく栄養をとることが必要になります。
特に、朝食をしっかり食べない幼児もいるようですが、1日のスタートの食事である朝食は、元気に過ごすためにもとても必要です。
また、背を伸ばす成長ホルモンの分泌を促すアルギニンが含まれる補助食品ですが、医療現場で使われるアルギニン成分とは成分量が大きく違います。
栄養価が優れているので、それを食べるのは良いことですが、アルギニンだけを摂っても背が伸びるわけではありません。
背を伸ばすために必要な栄養素をバランスよく摂る必要があります。
栄養は食事から取ることを基本に考えましょう。
ただし、いくら気をつけても不足しているという実態がありますので、不足分を健康食品で補うのは有効です。
○運動不足
幼児の場合は、運動、体を動かして遊んでいないことも原因の一つです。
体を動かすことで、骨や筋肉が刺激され成長ホルモンの分泌が促進されます。
よく、世界で活躍するスポーツ選手は小さいころから運動をしているのに、背が低い選手が多い傾向がありますが、あれは、激しいトレーニングや食事制限をした特殊なケースです。
幼児は外でしっかり遊び、運動するほうが、大きくなる場合が多いです。
しっかり遊べばお腹がすくので、たくさん食べますし、良く寝るのです、これが身長を伸ばすことにつながるようですね。
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○遺伝が原因
親が小さいと、子供も小さい、親が大きいと子供大きいという遺伝は確かにありますが、割合としては25%程度で、それほど高くありません。
親が小さくても、身長が大きい子供はいますし、また逆もあります。
○出生時の体重、身長が小さい
一般的によく言われていますが、出生時の身長が47.5センチ以下および体重が2500グラム以下であると、成長曲線も下側である傾向があります。
下側であっても、少しずつでも成長があり、特に病気がなかったり、しっかり食べることができる(食べた後に吐いたりしない)のであれば、治療の必要がない場合がほとんどです。
心配な時は、一度小児科で相談してみると安心ですね。
成長曲線で確認してみる
成長にはそれぞれ、個人差や個性があります。
自分の子が、小さいなと感じたときは、成長曲線を確認してみます。
成長曲線には大きな幅ありますよね。
小さくても、その範囲内で成長を続けていれば問題は特にない場合がほとんどです。
また、今小さくても、成長期になれば、びっくりするほど身長が伸びることも多くあります。
元気で病気がちでもなく、しっかり食べて、睡眠も十分なら、心配することはまずありません。
もし、
- 3か月から半年の間で成長が横ばいだった
- 今まで順調に伸びていたのに、途中から成長のカーブが小さくなって来た
という場合は、一度、小児科を受診することをおすすめします。
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身長が伸びない原因が病気の場合
身長が伸びない病気「低身長症」というものもあります。
早期発見でき、対処が早ければ、十分に身長を伸ばす可能性があります。
病気の場合、身長以外の症状も出ることが多いので、少しでも異常を感じたら、病院を受診、検査をしてください。
○成長ホルモン分泌不全性低身長症
事故などで脳に大けがをしたり、脳腫瘍が原因で、脳からの成長ホルモンの分泌ができなくなり、身長が伸びにくくなる病気です。
症状が軽いと、発見が遅くなることがあります。
原因が脳腫瘍の場合は手術をしたり、成長ホルモンを投与する治療をします。
○甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなると成長が遅れることがあります。
低身長のほかに、新生児で気が付くケースもあり、黄疸、ミルクや母乳の飲みが悪い、むくみ、手足が冷たいなどの症状があります。
○子宮内発育不全(SGA性低身長症)
成産期で産まれても小さめだったり、早産で産まれた子供は小さいことが多く、子宮内発育不全と言われます。
3歳ころまでには、身長も標準近くまで伸びることが多いのですが、思うような成長がない場合は成長ホルモンを投与する治療を行う場合があります。
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○軟骨異栄養症
骨や軟骨の異常で身長が伸びない病気です。
体に対して、手足が短い、おでこが出ている、頭周りが大きいなどの症状があります。
幼児期では成長ホルモンを補充する治療をし、成長してから骨の手術をするケースもあります。
○ターナー症候群
染色体の数に異常が原因の病気で、女の子にしか現れません。
背が低くても、体のバランスは取れていますが、思春期が来なかったり、心臓病をおこすこともあります。
成長ホルモン、女性ホルモンの投与をする治療をします。
○プラダー・ウィリー症候群
15番染色体の異常により起こり、非常にまれな病気で一万人に一人程度の割合で発症します。
筋力が弱い、肥満、その他の発達障害が起こります。
○臓器の異常
心臓、肝臓、腎臓などの病気があると、栄養が十分に吸収されず、身長が伸びない場合があります。
低身長がきっかけで臓器の病気に気が付くことが多いです。
○ストレス
病気ではありませんが、ストレスも幼児の身長が伸びない原因になります。
虐待は問題外ですが、ネグレクトや両親の中が悪いなども原因になることがあります。
私は栄養を見直すことにしました
食生活が乱れると、栄養も不足してしまいがちになります。
ビタミンが不足するとイライラすることが分かっていますし、精神的に不安定になってしまいます。
しかし、私が作る食事を見直すと、どうしても足りない栄養があることが判明。
そこで、食事で足りない分を自然の野菜の栄養から補充したいと思って子供に飲ませ始めたのが、「のびのびスムージー」です。
子供も美味しいと言ってくれますし、無添加で安心して続けられるのもうれしい点ですね。
まとめ
幼児期に身長があまり伸びない、小さい場合は、成長曲線をまず確認してみましょう。
曲線の範囲内であり、目だった偏食、病気などがなければ問題ない場合がほとんどです。
成長期になり、身長が伸びる場合も多くあります。
私も小さく産まれて、小学生までは「ちび」と言われていました。
でも、高校生になると、平均よりずっと背が高くなって、今度は「背が高いね」と言われるようになりましたよ。
身長を始め、幼児は成長に関して心配事も多い時期ですが、まずはしっかりと栄養、睡眠、運動(遊び)をさせることが大切ですね。
でも、他に、心配ごとがあるときは、迷わず小児科で相談してくださいね。
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