塩素系漂白剤やカビ取り剤を、換気がされていない状況で使って気分が悪くなった・・・
目を離したすきに、小さな子供が触ってしまった・・・
なんて、大慌てすることありますよね。
塩素使った製品は身近に多くありますが、中毒に気を付けるべき、危険な薬品です。
- 塩素中毒になった時
- 病院に行く
- 救急車を呼ぶ
などの前に、適切な応急処置をしておくと、重症化を防ぐことができたり、回復が早くなります。
特に、子供は大人よりも症状が重くなることが多いので、迅速に正しい応急処置をしてあげたいですよね。
今回は、塩素中毒の応急処置についてお伝えします。
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塩素中毒の症状とは
液体の塩素や気化して塩素ガスが体に入ると、塩素中毒になり、下記のような症状が出ます。
- 肺に水がたまる
- 呼吸困難
- 口の中がヒリヒリする
- 喉が痛く咳が出る
- めまい
- 吐き気
- 嘔吐
- けいれん
- 腹痛
- 血便
- 目が痛み、一時的に見えなくなる
- 血圧の上昇
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液体の塩素を飲んだ、目に入った、皮膚についた時の応急処置
液体の塩素は濃度が高いことが多いです。
中毒症状が重症化することも多く、早い応急処置がその後の症状を左右します。
◯塩素が口に入った
塩素を口にしたときは、特に迅速な応急処置が必要です。
塩素を飲んでしまい、けいれんや嘔吐が起きたときは、すぐに救急車を呼んでください。
痙攣や嘔吐がない場合
その後、水や牛乳を飲ませて、すぐに飲ませた製品を持って病院へ行きます。
水でもよいのですが、できれば牛乳をおすすめします。
牛乳には、胃の粘膜を保護する役割があり、塩素の影響を少なくすることができます。
反対に、ジュースや炭酸飲料は、ガスが発生する可能性が高くなり、危険なので飲ませないようにしてください。
また、飲み込んだ塩素を無理に吐かせるのは、やめてください。
嘔吐物が気管に入り、窒息や誤嚥性肺炎の起こすケースがあります。
◯子供が塩素を飲み込んでしまった
子どもが塩素を飲み込んだ場合の応急処置は特に慎重してください。
まず、わずかに目を離してしまったすきに、飲んでしまっていることが多いので、量をどれだけ飲んだかが把握できません。
子どもは飲んでしまった量が大人と同じでも、大人よりもずっと重い症状が出ることが多いです。
たとえ微量であっても、様子をしっかり観察をしてください。
今、何の症状がなくても、急に様態が変化することもあります。
応急処置をしたあと必ず製品を持って病院へ行き、どんな症状が出る可能性があるのか確認してください。
◯目に入った、皮膚についた
目や皮膚についてしまった時は、15分以上流水で洗い流してください。
その後、製品を持って眼科や皮膚科を受診してください。
塩素が目に入ると、
- 強烈な熱さを感じる
- 一時的に目が見えなくなる
- チカチカする
などの症状が表れます。
濃度が高い場合は、塩素で火傷になることもあるので、とにかくしっかり洗い流してください。
◯専門家の電話相談を利用する
塩素を飲み込んでしまった時に、救急車を呼ぶほどでもなく、病院の診察時間も終わっていたら、どうしたらいいかわかりませんよね。
そんなときは、専門家に電話で相談することができます。
中毒110番といって、医薬品などによって起こる急性中毒について、事故が発生している場合のみ情報を提供してくれます。
大阪中毒110番 (24時間対応) 072-727-2499
つくば中毒110番(9時~21時対応) 029-852-9999
時間帯によってつながりにくいこともあるので、注意してくださいね。
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塩素ガスを吸い込んでしまった時の応急処置
塩素は気化してガスが発生したり、他の薬品と化学反応を起こしてガスを発生したり、吸い込んでしまうと、中毒症状が出ます。
カビ取り剤を換気しながら使用するように注意書きがあったり、「混ぜるな!危険!」と大きく表記するのは、塩素ガスによる中毒症状を避けるためです。
◯塩素ガスを吸い込んでしまった
塩素ガスを吸い込んでしまったら、すぐにその場を離れ、新鮮な空気を吸うようにしてください。
そして、しばらくの間、その場所に近づかないようにします。
様子を見て回復するようなら問題はありませんが、なかなか回復しない、だんだん具合が悪くなってきた場合はすぐに病院に行ってください。
救急車の必要がある場合
また、塩素ガスを一度に大量に吸い込んでしまい、呼吸困難になってしまった時は救急車を呼んでください。
塩素ガスは毒性が強いので、死亡することもあります。
締め切った部屋で倒れている場合
塩素ガスの濃度が非常に高いことが多く、助けに入った人も中毒症状を起こす、二次災害の可能性があります。
救急車を呼ぶ際に、救急隊などの専門家に相談し指示に従ってください。
間違っても、塩素ガスが充満している部屋に入らないようにしてください。
まとめ
塩素を使った製品は、身の回りに多くあるので、使用するときには十分な注意が必要です。
中毒を起こした場合は、応急処置を急いで行い、すぐに病院へ行くことをおすすめします。
小さな子供は、何でも口にしてしまいます。
危険なものは、日ごろから手や目の届かない場所に保管するなど、中毒症状が出ないようにしてください。
中毒110番は塩素中毒だけでなく、
- たばこを飲み込んだ
- 他の薬の誤飲
- 動植物の中毒症状
など色々な相談を受けてくれます。
なかなかつながらず、何度もかけ続けましたが、相談するととてもほっとした記憶があります。
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