飼育ケースの中でカマキリを飼育していると、卵が孵化して、赤ちゃんがたくさん出てくることがあります。
赤ちゃんもを、大事に飼育したいけれど、エサは何にすればいいか悩んでしまいます。
なぜなら、カマキリの赤ちゃんは、成体から想像できないほど小さく、指先に乗るぐらいの大きさだからです。
こんな小さなカマキリの赤ちゃんはいったい何を食べるのでしょうか。
今回は、カマキリの赤ちゃんのエサの種類や与え方などのポイントなどをお伝えします。
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カマキリの赤ちゃんのエサの種類
大人のカマキリはコオロギやバッタを食べますが、カマキリの赤ちゃんは大きなエサを食べられません。
カマキリの赤ちゃんには、体の大きさに合わせて小さなサイズのエサを与えます。
おすすめの虫は
- アブラムシ
- ワラジムシの小さいもの
- ショウジョウバエ
- クチキバエ
- キノコバエ
などです。
エサとなる虫を捕まえるのは大変なので、瓶や虫かごにバナナなどの果物を入れて、何日か置くと、ショウジョウバエであれば自然に沸いてきます。
屋外でエサの虫を繁殖させることができればいいのですが、腐ったものを室内に置いておくのは雑菌などが発生し、不衛生です。
飼育の衛生面を考えると、ペットショップで購入した、SSサイズのコオロギを与えるのが安全です。
◯産まれてから2週間ほどたったらエサをかえる
カマキリの赤ちゃんは成長が早いので、すぐに小さな虫では対応できなくなります。
産まれて2週間ほどたったら、SSサイズよりもやや大きめの小さめのコオロギを与えます。
釣り具などでも購入ができるミルワームなども食べます。
また、カマキリを飼うのに生き餌が苦手ということはまずないと思いますが、手に入らないなら、生の鶏肉、魚の切り身、ハム、かまぼこなどでも代用できます。
動いているエサを捕る習性がカマキリにはあるので、鶏肉などをひもに結び付け、動かしてみると、興味を示して食べてくれます。
◯水も忘れずに与える
カマキリの赤ちゃんも水をたくさん飲みます。
小さな容器に水を含ませた綿を入れて、霧吹きで水分を補充する方法もありますが、木や枝を入れて、それに水分をかけるのがおすすめです。
水が無ければ、弱って死んでしまいます。
また、木や枝は、脱皮の時に必要なので、忘れずに入れておきます。
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カマキリの赤ちゃんのエサの与えかたの注意点
エサの種類だけでなく、量や食べない時など、まだいくつかの注意点があります。
◯エサの与えすぎに注意
カマキリは、それほど大食いではありません。
でも野生では、いつ獲物を捕まえることができるかわからないため、食べられるときに食べる習性があります。
この習性は飼育されているカマキリでも同じことです。
与えられたら、与えられた分だけエサを食べてしまうし、色々なエサが一度にたくさん与えられても全部食べてしまいます。
エサの食べすぎは、死なせてしまう原因になります。
1日のエサの量の目やすは、コオロギなら1匹程度にしておいてくださいね。
◯カマキリの赤ちゃんがエサを食べない時
毎日、同じエサを与えていると、飽きて食べなくなるケースもあります。
そんなときは、思い切って違う種類のエサを与えてみます。
驚くかもしれませんが、カマキリの赤ちゃんは
- 無糖のヨーグルト
- パンやおまんじゅう
- プリン
なども食べます。
エサの目先が違うからか、かなり食いつきが良いです。
カマキリがプリンを食べるなんて、びっくりですね。
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カマキリの赤ちゃんの飼育で気を付けたいこと
成長や大きさに合った、エサを与えることはもちろん大切ですが、ケースにエサを入れてだけでは、上手に育てていくことはできません。
エサを与えると同時にできるだけ自然に近い、環境を作ることが大切です。
◯飼育の環境作り
飼育ケースや虫かごはまず大き目のものを準備します。
そして、カマキリの赤ちゃんが住みやすいように
- 止まり木(太い木の枝)
- 土や造花の葉
- 湿らした綿を置いた小皿
造花の葉を敷いた上に、止まり木を置くと、カマキリの赤ちゃんは自然の中にいると勘違いして、枝の上で落ち着いて生活することができます。
湿らせた綿は、乾燥を防ぎ、水分の補給のために必要です。
◯共食いに注意
カマキリの赤ちゃんは、1匹ずつ違うケースに入れておきます。
一つのケースの中にたくさん入れておくと、共食いを始めます。
自然の中で生きていくカマキリは、同じ種類だとしても、お互いは敵であり、エサにもなります。
飼育しているカマキリの赤ちゃんだからと言って、その習性が消えることはありません。
あえて共食いをさせて個体数を減らす方法もありますが、かなり恐ろしい光景です。
ある程度の数は逃がして、ケースを準備できる数だけ飼育するのがいいでしょう。
◯カマキリはデリケート
色々な虫を捕まえて食べるカマキリは強いイメージがありませんか。
実は、カマキリはかなりデリケートな虫で、他の虫に食べられた、脱皮に失敗したりしだけでも、死んでしまいます。
そのため、1回の産卵で100匹程度生まれますが、無事に大人のカマキリになるのは数匹程度です。
人工的に飼育されているカマキリはさらに、ストレス、病気に弱く、エサを食べなくなったり、水を飲まなくなることも多いです。
飼育下では、環境を変えることができないため、飼っている側が環境を整え、病気やストレスを防いであげる責任があります。
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まとめ
カマキリは意外にもデリケートな虫で、飼育や繁殖が難しいと言われます。
エサの量を調整したり、病気に気を付けたり、ケースに1匹しか入れることができなかったり、たくさんのコツがあります。
特に野生の生き物を飼うのはとても大変です。
毎日、病気をしてないか、エサはどうかなどカマキリの状態を確認して、大切に長く育てていきたいですね。
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