トカゲの尻尾って不思議ですよね。
引っ張ってもいないのに、尻尾が切れますが、
「一度切れた尻尾はどのくらいで再生するのだろう?」
と疑問に思ったりもします。
他にもトカゲの尻尾にはいろいろな秘密があって、
- 力を加えなくても切れる
- 再生する
- 青色や虹色の尻尾がある
など、色々な不思議があっておもしろいんですよ。
今回は、トカゲの尻尾についてお伝えします。
[quads id=1]
トカゲの尻尾はなぜ切れる?その理由や仕組みとは
トカゲの尻尾の一番の不思議は、引っ張ったり、噛みつかれたりしていないのに、切れてしまうことですよね。
切れた後も、出血しないので、痛くないのか不思議だと思いませんか?
これには、次のような理由や秘密が隠れています。
◯外敵から身を守るために尻尾を切る
トカゲは、ネズミやイタチなどの外敵に捕まると、逃げる隙を作るために、尻尾を切っていて、これを「自切」といいます。
尻尾が切れると、切り離れた尻尾だけが動き回るため、外敵の注意がそれてしまいます。
その、一瞬を狙って、トカゲは逃げる可能性を作っているのです。
つまり、驚いた拍子に逃げているんです。
これは生きるための反射運動です。
背中に外敵が当たった刺激が来ると、背骨に伝わり、意識しなくても反射的に尻尾が切れます。
◯尻尾のどこが切れるの?血が出ないのはどうして?
尻尾が切れる理由はわかりましたが、尻尾のどこが切れるのか、どうして血が出ないのか不思議ですよね。
トカゲの尻尾は切れてもよい構造になっています。
尻尾の構造を見ると、自切面という節目があり、その場所から切れています。
自切面の周囲は、筋肉が収縮しているため、出血もせずに綺麗に切れる仕組みになっています。
[quads id=2]
トカゲは尻尾を再生できる
トカゲは半年〜1年間の時間をかけて、尻尾を再生させます。
次に生えてくる尻尾は、骨ではなく、軟骨だけで作られていて、全く同じ形になるわけではありません。
再生するのには、かなりのエネルギーがいるため、栄養状態が悪いと再生しなかったり、細い尻尾になったりするケースがあります。
せっかく尻尾ができても、体力を消耗して、弱くなったり、死んでしまったりすることも。
また、何度も再生する可能性はありますが、体力や、外敵に襲われる危険などを考慮すると、多くの場合は1回しか再生しません。
本当に、尻尾を切って逃げるのは、命がけの行動なんですね。
虹色や青色の尻尾があるって本当?
「虹色や、青色の尻尾を持ったトカゲを見た!」という話も聞いたことがありませんか?
トカゲの色は、薄い茶色が多いのですが、虹色や青色の尻尾を持ったトカゲが本当にいます!
それはニホントカゲの幼体で、黒い体に5本の縦模様があり、綺麗なコバルトブルー(キラキラした青色)をしています。
見え方によって、青色や虹色に見えます。
幼体だけが、こんなに目立つ尻尾を持っている理由は、切り離して再生できる尻尾を外敵が狙いやすくするためです。
もし、頭や胴体を襲われてしまったら、死んでしまいます。
でも、尻尾なら切り離して、一瞬の隙に逃げて、生き残ることができ、再生することができますよね。
トカゲは小さいころから、生き延びる工夫が体にしてあるんですね。
まとめ
トカゲの尻尾が、切れて再生したり、青色や虹色をしていたりするのは、自然界で生きるためです。
切れた尻尾を気持ちが悪いと思ってしまいましたが、トカゲも必死なんだと、感心しました。
再生はしますが、できれば尻尾を切らずに、生きてほしいです。
自然界を生き延びるって本当に大変ですね。
[quads id=5]
[quads id=6]