「お盆過ぎには海に入ってはいけないよ」と言われたこと、ありませんか?
これは、ある一定の地域に限らず、日本全国で同じように言い伝えられていますが、色々な理由があるようです。
自然現象や気候、ちょっと怖い理由などがあるようですが…
なぜ、こんな言い伝えが広まっているのでしょうか?
今回はお盆過ぎの海水浴に注意が必要な理由についてお伝えします。
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注意!お盆過ぎの海水浴は霊に連れていかれる?
お盆は、先祖の霊を供養する習慣が日本にはありますよね。
昔から海など、水がたくさんある場所には霊が集まりやすいと信じられていて、お盆に帰ってきた霊に連れていかれると言われています。
特に、沖縄ではこの信仰がとても強く、観光客が海で泳ごうとすると、ひどく叱られることもあります。
ちょっと怖い理由ですね。
ですが、実際は、迷信のようです。
お盆はご先祖を供養する時期なので、「海で遊んだりせず、しっかりとご先祖を供養しなさい」という教えが根強いことから生まれた言い伝えです。
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盆過ぎは台風シーズンで海の天候が荒れるから
日本ではお盆過ぎから、台風シーズンになり、天候が荒れやすくなります。
そのため、潮の流れが急に変わったり、波が高くなったり、急激に荒波になるケースもあります。
お盆を過ぎると、気候も少しずつ秋に近づき、海水温も低くなりがちです。
急な雷雨が起こることもあり、水難事故も起こりやすく、海で泳ぐには危険な理由がたくさんあります。
クラゲが大量発生するから
クラゲに刺されるというのも、理由の一つです。
クラゲは1年中、海中にいますが、水温が上がると餌となるプランクトンが大量発生すると同時に、クラゲの数も大幅に増えます。
特に、この時期に増えるのが「アンドンクラゲ」というクラゲです。
刺されると、強い痛みがあり、ミミズ腫れになります。
他にも刺されると激痛が走る種類のクラゲもいます。
あまりの痛さのため、救急車で運ばれることもあるんですよ。
わたしも、「お盆過ぎの海はイラ(=アンドンクラゲ)が出るから、海に入ってはいけない」とよく言われていました。
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土用波に注意
お盆過ぎに海に入ってはいけない一番の理由は「土用波」です。
土用波は、聞きなれない言葉ですが、とても危険な自然現象です。
土用波とは、遠くにある台風の影響で起こる、とても大きな波のことで、高さは3メーター以上になる場合もあります。
影響を受ける台風はとても遠くにあるので、土用波が起こる場所は天気もよく、急に波が起こると対応できず、あっという間におぼれてしまいます。
泳ぎが得意な人でも対応するのは難しい波です。
お盆過ぎでなくても、海に行くときは遠くで台風が発生していないか確認しておくと安心です。
離岸流にも注意して
土用波と同様に、気を付けてほしい理由、波があります。
離岸流と言って、岸から離れていく方向に潮が流れます。
左右の潮の流れがぶつかる地点で発生します。
ここに入ってしまうと、どんなに水泳が得意な人も、抜け出すことができず、どんどん沖に流されてしまい、とても危険です。
万が一、離岸流に入ってしまったら、海岸に向かって泳ぐのではなく、海岸にそって泳いでいくようにします。
しばらく、海岸と平行に泳いでいれば、離岸流の領域から外れて助かります。
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まとめ
お盆過ぎに海に注意、入るべきではない理由は、水難事故に巻き込まれないないようにするためです。
霊に連れていかれるという理由は、子供を海から遠ざけるために、大人が考えた迷信です。
わたしも、海の近くで育ったので、小さいころから「お盆過ぎに海に入るとお化けが脚を引っ張るよ」と言われたため、実は今でも海が苦手です。
こういったことは迷信ですが、迷信には何かしら意味があります。
迷信だからと軽く考えず、お盆過ぎの海は控えたほうが安心です。
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