「アゲハチョウの幼虫を見つけた!観察、飼育するぞ!」と決めたけれど、次に考えることは、エサは何をあげたらいいかですよね。
何とかして、アゲハチョウへ成長させたいので、自然と同じように幼虫の好きなエサを入れてあげたいですよね。
アゲハチョウにも色々種類があるので、それぞれ食べるエサも違うようです。
そこで、立派な蝶に成長させるために、アゲハチョウの幼虫がどんなエサを食べるかご紹介します。
また、観察していると、どうして緑の幼虫が、あんなにきれいなアゲハチョウになるのか不思議ですよね。
あわせて、成長や脱皮の様子もご紹介しますね。
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アゲハチョウの幼虫のエサは何?
◯アゲハチョウの種類によってもエサが違う
チョウの幼虫って、何だか緑の葉っぱをムシャムシャ食べているイメージがあるますよね。
でも、葉っぱなら何でもいいというわけではなく、種類によって、食べる葉が決まっています。
アゲハチョウは柑橘系の木の葉をエサにするとよく言いますが、実はアゲハチョウにも種類があります。
〜アゲハと、アゲハの言葉が付いたアゲハチョウはいくつか存在していて、それによって食べるエサが違います。
◯食べるエサの種類
アゲハチョウのエサは種類ごとで、次のようなエサの葉っぱを食べます。
- クロアゲハ/ナガサキアゲハ…カラタチ、サンショウ、イヌザンショウ、カラスザンショウ、ユズ、八朔、檸檬
- モンキアゲハ/カラスアゲハ…サンショウ、イヌザンショウ、カラスザンショウ
- キアゲハ…パセリ、にんじん
- アオスジアゲハ…クスノキ
アゲハチョウの卵や幼虫を見付けたときは、どの木で見つけたかを、忘れずにチェックしておきましょうね。
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エサをあげる時の注意点
立派なアゲハチョウへ成長させるために、エサを与える時には次のことに気を付けてください。
◯エサはたくさんあげる
幼虫はとにかくたくさんの葉っぱを食べて、さなぎになり、蝶へと成長します。
そのため、短期間でたくさんの栄養が必要です。
お腹が空かないように、たくさんのエサを与えてください。
◯葉がしおれないないように気を付ける
幼虫のエサとなる柑橘系の葉は、木から切り取ってしまうととてもしおれやすいです。
しおれた葉っぱでは幼虫は食べてくれません。
ケースの中に葉を入れる時は、瓶やオアシスなどに葉っぱを挿して、すぐにしおれるのを防ぎます。
瓶の中に水を入れて葉を挿す時には、幼虫が間違って落ちて、おぼれてしまわないように、瓶の口を綿やラップなどでふさぐことを忘れないようにします。
また、幼虫の入っている飼育ケースは直射日光の当たらないような場所においておきます。
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幼虫はどうやってアゲハチョウになる?動画も紹介
蝶全般に言えますが、あの青い幼虫が美しい蝶になるのって不思議ですよね。
アゲハチョウは孵化(卵から幼虫になること)してから、25日ほどで蛹になり、その後9〜10日で成虫、蝶になります。
この間、脱皮を通常5回ほど繰り返しますが、脱皮するたびに大きくなります。
脱皮する前には、次の幼虫または蛹ができるまで、エサも食べず動きもしません。
動かなくなったら、脱皮が近づいているので、そっと見守ってくださいね。
蝶になるまでは、次のように幼虫は成長していきます。
アゲハチョウの成長の過程
- 1齢幼虫…1ミリほどの大きさの卵から孵化したばかりの幼虫で、とても小さく、まるで葉っぱについたゴミのようです
- 2齢幼虫…2、3日で初めて脱皮し、2齢幼虫になりますが、まだまだ小さく、目立ちません
- 3齢幼虫…体長は13ミリほどになり、前足や後足もはっきりしてきます
- 4齢幼虫…体長は18ミリほどで、胸と頭の部分が膨らんできます
- 5齢幼虫…終齢幼虫ともいわれ、色は緑色になり、この後、蛹になり蝶になります
アゲハチョウが卵から蝶になるまでの様子
まとめ
葉っぱにアゲハチョウの幼虫を見つけたら、正直、びっくりしてしまいますよね。
でも、体全体で動いて、葉を食べて、小さな幼虫がアゲハチョウになるのは、とっても不思議で神秘だと思います。
蝶が好きな人は、見た目はちょっと驚きの幼虫も、可愛らしく感じるようです。
飼育ケースの中で飼うのは色々と注意が必要ですが、頑張って育てていれば、神秘的な瞬間に立ち会うことができるかもしれませんよ。
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