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中性脂肪は食後に値がどう推移する?急激な場合は注意して!

健康 この記事は約 5 分で読めます。

健康診断で特に気になる項目のひとつが中性脂肪の値ですが、食後に値がどう推移するのかは、意外と知られていません。

中性脂肪の値が高いと心筋梗塞や狭心症、動脈硬化などの症状を引き起こす危険性が高くなるので、注意したい項目です。

中性脂肪を下げたい方はこちらの記事へ

ところで、ご自身の中性脂肪の検査結果を見て、基準値をオーバーしていたらどうでしょう。

  • これは許容範囲内の数値なのか
  • 前日の食事が少し影響してしまったのか
  • 治療が必要なほど緊急性のあるものなのか

・・・不安ですよね。

実際に、中性脂肪の値は食事の影響を大きく受けます。

そこで今回は、中性脂肪と食事の関係について詳しく紹介していきたいと思います。

中性脂肪は食後にはどのように値が推移するの?

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中性脂肪の値は食事と密接な関係があり、食後には必ず中性脂肪の値は上昇します。

食事から吸収された脂肪の大部分は中性脂肪であるため、中性脂肪の値に直接影響を与え、食後4~6時間でピークとなります。

飲酒も中性脂肪を高める要因です。

アルコールが肝臓で分解されると同時に中性脂肪の合成を促します。

アルコールによる中性脂肪の合成のピークは12時間後と言われています。

◯しかし、脂肪とアルコールを同時に摂ると・・・

脂肪とアルコールを同時に摂った場合は、12時間を過ぎても中性脂肪の増加がみられることがあります。

そのため、検査当日の朝食だけ抜いた場合の血液検査には、正しい評価が反映されないこともがあります。

正確な中性脂肪の検査をする場合、検査前日の暴飲暴食と飲酒を控え、12時間以上の絶食後の採血であることが重要です。

脂質異常症とは?

血液検査の中性脂肪の基準値は150mg/dl未満です。

この基準値をオーバーすると脂質異常症と診断されます。(以前は高脂血症と呼ばれていました。)

血液中に含まれるコレステロールや脂質が基準よりも多く、動脈硬化を起こしやすくなります。

それにより心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。

よく、血液がドロドロの状態という表現を耳にしますが、たとえ血液がドロドロであっても自覚症状はほとんどありません。

そのため、ある日突然心筋梗塞などの症状が現れてしまいます。

それを防ぐためには、日ごろから健康への意識を高め、食生活の改善や適度な運動を心がけることが大切です。

健康診断を受け、脂質異常症の疑いがあると言われた時には、早めにかかりつけの医師に相談して指導を受けることをおすすめします。

食後の中性脂肪の急激な上昇には注意が必要!

紹介してきたように、中性脂肪の検査結果は食事との関係を配慮する必要があります。

検査をするタイミングによって値にバラつきが見られるので、食事との関係を考慮して冷静に判断したり、数回測定することをおすすめします。

また、最近の研究で、食後の中性脂肪の値が空腹時の数倍にまで急激に上昇してしまう、食後脂質異常症という症例があることが分かってきました。

◯食後脂質異常症とは?

中性脂肪の値は一般的には食後4~6時間でピークになります。

しかし、それよりも早く、食後2~3時間でピークになる人は、それ以外の人と比べて心血管の疾患にかかる確率が4倍以上も高くなることが分かってきました。

ここで問題になってくるのは、正確な中性脂肪の値を測定するためには、通常は12時間以上の絶食が必要となりますが、それでは食後の中性脂肪値の異常を発見することはできません。

身内に心筋梗塞や脳卒中、脳梗塞の患者がいる場合は、食事の2~3時間後の中性脂肪値の検査をしてみるといいと思います。

300mg/dlを超える場合は、食後脂質異常症に気をつけましょう。

◯コレステロールの値も合わせて確認しよう

私は医者から「中性脂肪だけでなくコレステロールにも注目するように。」と言われました。

というのも、先日の健康診断の結果、中性脂肪がとても高くて驚いたんです。

今まであまり気にしたことのない項目だったのですが、今回はかなりオーバーしていたため、心配になりました。

心当たりがあることとしては、検査当日の朝、空腹に耐えきれず、少し残っていたクッキーを数枚食べてしまったということです・・・

かかりつけの先生にそのことを相談すると、中性脂肪は直前の食事にとても大きく左右されるので、そういう影響を受けないコレステロールの値も参考にして総合的に見た方がいいと言われました。

まとめ

中性脂肪は食事を摂ることで値が上昇することを覚えておきましょう。

中性脂肪を下げたい方はこちらの記事へお進みください

正確な検査をするためには、前日に暴飲暴食を控え、12時間の絶食の後の採血であることが重要です。

しかし、まれに食後2~3時間後に中性脂肪が急激に上昇する食後脂質異常症という症状もあるため、その場合は食後の数時間後の検査で判明します。

  • ご自身の周りに心血管の病歴をもつ身内がいる場合
  • 血液検査により中性脂肪の値に不安がある場合

などは、そのまま放置せずに医療機関を受診することをおすすめします。

◯中性脂肪の知識は家族の健康を守るのに欠かせない

中性脂肪を下げる!食事・飲み物・サプリの人気記事まとめ

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