生まれたての赤ちゃんの体はとてもデリケートで、洗ったり掃除したりするのは、とても気をつかう作業ですよね。
そんな時、おへその掃除をしていたら、汁のようなものが滲んできて、何か臭いような気もする…。
これってどうしたらいいの?と慌ててしまいますね。
原因は主に3つありますが、落ち着いて正しい対処をすることが大事ですよ。
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赤ちゃんのへそから臭い汁がでる原因とは?
へそが赤く腫れていたり、ジュクジュクしていたり、臭い汁がにじんだりするのは、細菌がへその中に入り込んで、炎症を起こしているためです。
へそは、ほんの少し前まではお母さんの体とつながっていた場所なので、簡単に言えば傷と同じ、とても細菌の入りやすい場所です。
なので、赤ちゃんにとっておへそのトラブルというのは、割とよくあることなので、焦らず落ち着いて対処していきましょう。
おへそが炎症を起こし臭い汁出る症状がある病気は以下のようなものがあります。
臍炎(さいえん)
へその中にできた傷や、へその緒が取れたあとから細菌が入り、へそのくぼみ周辺に炎症を起こす病気です。
くぼみの中が赤く腫れる、膿が出る、血が滲んでくるなどの症状があります。
治療方法
治療としては、腫れた部分を消毒し、抗菌の塗り薬をつかって、細菌が広がるのをおさえていきます。
大人でも、ちょっとした傷からかかりやすい病気です。
臍炎は赤ちゃんだけの病気ではなく、大人でもちょっとした傷から細菌が感染してしまうケースがあります。
おへその皮膚は、大人にとってもデリケートな部分なので、やさしくケアする必要があるのです。
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臍肉芽腫(さいにくげしゅ)
臍炎の一種で、へその緒の一部が取れずに残ったり、へその緒の取れた後すぐに細菌感染をおこして、赤いいぼのようなしこりができてしまう症状です。
臍炎と同じように膿や血が出てきますが、へその中にポツンとピンク色の塊が見えるはずなので、お母さんの目でも見つけることができますよ。
治療方法
肉芽が大きいものであると、根っこをひもでくくって血液が回らないようにし、へその緒と同じように取り去ります。
小さいものであれば、焼き切る手術になります。
手術といっても、硝酸銀というお薬を肉芽の部分に数秒付けて取るだけですので、大がかりなものではありません。
通院も当日のみで済む場合がほとんどです。
ちなみに、肉芽には神経が通っていないので、赤ちゃんに痛みはありませんので、安心してくださいね。
尿膜管遺残症
これは、へその穴の奥に、胎児のときにへその緒から膀胱をつないでいた管が残ってしまっている病気です。
この必要のないはずの尿膜管に、細菌が入り込み炎症を起こすのです。
膿のような臭い汁が出て、へそ周辺に激しい痛みがでて、発熱することもあります。
抗菌薬や消毒でいったん症状は治まったとしても、尿膜管を取り除かない限り繰り返すので、非常にやっかいな病気です。
治療方法
尿膜管を取り除くためには手術が必要です。
しかも、全身麻酔で行われるので、赤ちゃんの体がとても心配ですよね。
尿膜管遺残症との診断がでた場合は、信頼のおける小児外科を受診し、治療の方針・手術までのスケジュール、術後の経過などをきちんと話し合うことをお勧めします。
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まとめ
赤ちゃんは新陳代謝が良いので、くびれた部分やへそのくぼみに汚れが溜まりやすいです。
へそが腫れていなくて、ただ臭いだけであれば、沐浴の際に取れずに残っている垢が原因であることもありますよ。
ただし、おへそから臭い汁が出てくるような症状だと、何かしらの病気が隠れている可能性が高いと思われます。
お母さんが、赤ちゃんの様子がいつもと違うと感じ、不安に思ったならば、なるべく早く産院や小児科を受診しましょう。
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ママにとっても育児はストレスが溜まるものですが、ちょっとした考え方や受け取り方の工夫をするだけで、ずいぶんと楽に赤ちゃんと接することができるようになりますよ。
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