ビジネスなど、丁寧な手紙、メールが必要な時には「ご自愛ください」という文章を使うことがあります。
よく使うわりに、「自愛」の正しい意味をあまり聞いたことありませんよね。
漢字のイメージからは何となく想像はできるのですが…
果たして、それが合っているのか、正しい使い方ができているのか不安なところです。
そこで、今回は、「ご自愛ください」の意味などについてまとめてみました。
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「ご自愛ください」の意味や正しい使い方
◯「自愛」は「体を大切に」という意味
「ご自愛ください」は「お体を大切にしてください」「お体の健康にお気を付けください」という意味です。
自愛の「自」は「自分の体」、「愛」は「大切にする」を表しています。
この表現は、手紙やメールの最後で、相手の健康を気遣う結びの言葉として使います。
例えば
- 季節の変わり目ですから、ご自愛ください
- 酷暑(酷寒)の折、ご自愛ください
という感じです。
◯性別や年齢の上下はない
丁寧な手紙で気になるのは、使ってはいけない表現や、一般常識とされるルール、マナーがあることですよね。
特に、年齢が上の方に手紙、メールを書くときには気を使います。
「ご自愛ください」は、とても丁寧な表現なので、目上の方や、年齢が上の方にも使うことができます。
どちらかと言えば、自分よりも上の立場にある方に使う表現です。
「ください」とあるので、命令口調、上から目線のように感じますが、そんなことは全くありません。
性別関係なく、男女ともに使える便利なフレーズです。
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◯送る相手によって使い分けをするとよい
「ご自愛ください」の表現は、とても丁寧な表現なので、目上の人への手紙におすすめですよね。
ですから、親しい友人や、自分よりも年齢が下などの人に使うと、丁寧過ぎて、親密感が少なくなるケースもあります。
そんな時は、ご自愛の意味でもある「体に気を付けてくださいね」を使うといいですね。
とても便利な表現ですが、相手によっても表現を変えていくのがいいですね。
◯返事、返信を時は「感謝」+「気遣い」を
仕事をしていると、返事や返信をすることがありますよね。
「ご自愛ください」が使われた文面を受け取った時には、「気遣いへの感謝」と「相手への気遣い」を盛り込んだ文章を書きます。
例えば、
「お気遣い、大変感謝いたします、○○様もご自愛くださいませ」
などと、自分の言葉で表現をして下さいね。
使う時にはこんなことにも注意して
◯間違って使っているかも
「お体にご自愛ください」
この表現のどこが間違いなのかわかりますか。
「お体に」が付いているのが、間違いなんです。
「自愛」には、「お体に」という意味がすでに含まれているので、これでは、重複して使っていることになります。
気が付かずに、「お体に」を付けてしまっている文章を見ることがあるので、注意してくださいね。
◯病気やケガをしている人には使わない
使ってはいけないケースもあります。
手紙を送りたい相手が、病気だったり、怪我をしていたりなど、体調が悪い人は使えません。
「ご自愛ください」は、体調を気遣う、崩さないでほしい気持ちが込められています。
体調が悪い相手には、「1日も早い回復を心よりお祈り申し上げます」などを使い、早く元気になってほしい気持ちを、別の表現で表すようにします。
「慈愛」とは意味が全く違う
「自愛(じあい)」の読みと、全く同じ言葉に「慈愛」があります。
同じように、愛が使われているので、間違いやすい言葉です。
「慈愛」とは「自分への深い愛情」「自分をとっても大切にすること」という意味があります。
間違って使ってしまうと、「私のことを大切にしてくださいね」という文章になってしまいます。
読みが同じで、見た目も似ていますが、全く違う意味になってしまうので、気を付けてくださいね。
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まとめ
「ご自愛ください」は、「お体を大切にしてください」という意味です。
「お体」という意味がすでに入っているので、二重に使わないように気を付けなければいけませんね。
どんなに便利な表現も、間違ってしまうと、台無しです。
使う時には、一度意味もしっかり知っておくといいですね。
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